21 日のお昼すぎくらいから、なーんにも悪いことしてないのにいきなり、「Internet Explorer 11 は動作を停止しました」という、まったくわけのわからんダイアログとともに IE が起動さえしなくなった … という症状。ワタシも昨晩、それまで他の Web ブラウザを使って作業していて、その日はじめて IE 11 を起動しようとしたら上記のごとく表示され、タスクマネージャから強制終了したり不要なキャッシュ削除したりとやってもいっこうに改善されず、ますます ??? 目が点状態に陥っていたんですが、どうも騒動の犯人は常駐させている Norton らしきことが判明。さっそく「速報」された方々の手順に従い、Live Update を実行。恐る恐る IE を起動させたら何事もなかったかのようにぶじ復旧しました。
なので、上記症状で困り果てている方は、Norton 製品の Live Update を実行すればたちどころに復旧いたします。
… ところで、こういうことでもなければまず使用しないであろう、「イベントビューワ」なるアプリが問題の切り分けにすこぶる役立つことも学びました … ワタシはスタートメニューに「管理ツール」という項目を追加しているので、そこから起動させて「アプリケーションエラー」のログ記録を見たら、'C:\Program files\Norton ... \Norton Data\ ... Definitions\ ... IPSEng32.dll' とあり、これではっきり Norton 製品の更新データに含まれる(?)IPSEng32.dll というライブラリが「犯人」だと判明。なるほど、これはこういうときのために使うのか。
オルテガの『大衆の反逆( 1930 )』には、早くも(!)「一般市民が地球の反対側でなにが起きているのかを知ることができる時代」みたいなことが書かれていたけど、いまやインターネットで「つながりすぎている」時代、たまさかこういう障害が発生したら、文字どおりあっという間もなく全世界に撒き散らされてしまうという、このすごさ、というか、怖さをあらためて思い知ったしだい。たとえばこれなんか見ますと、それまでふつーに稼働していた IE がいきなり 'Internet Explorer Has Stopped Working' とダイアログ表示されて無限ループ … 世界的に利用者の多いブラウザと、同様に利用者の多い Norton 製品とが引き起こした騒動は、それこそグローバルに瞬時に世界を駆け巡ったことになり、その末端にワタシもいた、ということになるのかな。こちらのフォーラムにも嘆きの声、声がたくさんあがってます。
ウィルス対策ソフトは性質上、OS システム内部深くまで「侵入」しているらしいので、いざトラブったりすると、もう目も当てられません … だいぶ前にも、Norton 製品のトラブルが原因らしいトラブルを経験済みだったとはいえ、「忘れたころにやってきた」今回のトラブル、原因が Norton だとは思いもよらなかった。orz
こういうときは、まずもって冷静沈着な対応がなによりも肝心。「NIS をアンインストールしたら IE が起動したので、再び NIS を入れなおしたらまたクラッシュ!」みたいな憂き目にあったユーザーの話も引用されてるけど、ホントこういうのってカンベンしてもらいたい。時間と労力のムダもいいところ。システムにもよけいな負荷をかけちゃいますし。
現時点では Symantec からの正式アナウンスはないみたいですが、どうも x86 系 Windows 7、8 /8.1 で多く発生しているみたい … XP はどうなのかな? もっとも XP は「ネットにつないじゃダメ」って宣告されているけど、拙ブログのアクセスログなんか見ますといまだに XP からのアクセス( と、IE6[!] )が、「不明」に次いでもっとも多いです。
[ 追記 ]:こっそり(?)サポートページにこんな告知があるのを発見。でもこれじゃ一般ユーザーにはとてもじゃないがわかりにくい。前にも書いたが、こういう会社の「殿様商売」体質が透けて見える。
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