2008年04月01日

ジョークではありません

 今日はApril Fools' Day(All Fools' Day)にして、この日を境に年金だの物価だのいっせいに値上がりする日。せっかく桜も満開だというのに、年度はじめからなんだか花散らしにされるというか、はなはだ気の滅入る出だしではありますが、じつはもっと恐ろしいこと(?)が進行中だという。

 こちらの記事によると、米国退役軍人省のもと放射線安全担当官のウォルター・ワグナーという人と、スペイン・バルセロナ在住の研究者という人が、EUの欧州合同原子核研究所(CERN)や米国エネルギー省、国立科学財団などを相手取ってハワイ・ホノルルの連邦地裁に訴えを起こした。ワグナー氏らによると、CERNがスイス・フランス国境地帯に建設中の「大型ハドロン衝突型加速器(L.H.C.)」なる装置で陽子どうしを高速で衝突させる実験をこの夏に行う予定らしいのですが、なんとなんとそれによって生成されたブラックホールに地球が呑みこまれる恐れがあるからだという!! 

 …にわかには信じがたい話ではある。記事によるとこのワグナー氏、以前にも米ブルックヘイヴン国立研究所にある陽子加速器稼動差し止めを求めておんなじような訴えを起こし、2001年に棄却されている経歴の持ち主。ではこのワグナー氏はただの人騒がせな御仁か、とくるとカリフォルニア大学にて物理学と宇宙線を研究し、べつの大学からは法学博士号まで受けている人なので、あながちそうとも言い切れない感じ。訴えられたほうのCERN側はこの加速器の安全性についてこれまでに2度の報告を出し、3つめの報告を作成中で安全性には問題なし、としている(ワグナー氏によれば、「しょせんは連中のプロパガンダにすぎない」)。もっとも大半の科学者は「ありっこない」こととして一蹴してはいるものの、ハーバード大学の物理学者によれば、「衝突器内でブラックホールが生成される可能性はおそらくないが、量子重力といったほかの生成作用が現れるかもしれない」。このへんにくると、素人にはもうさっぱり。いずれにせよこの話がただのApril foolであることを祈るのみ(→関連国内記事)。

posted by Curragh at 01:21| Comment(0) | TrackBack(1) | Articles from NYTimes
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