2006年10月02日

ゆるキャラ「ちゃっぴー」

 今年もあっというまに「読書の秋」ですね…と言いつつも、いまだ読み終えていない本が何冊もあるのに、きのうは買ってきたばかりのオーストラリアのWolf Blassというワイナリーのシャルドネ種から醸された白がけっこういけまして、すこし飲みすぎ気味…orz。

 最近、どこの自治体もいわゆる「ゆるキャラ(なんというネーミング…)」というのが流行りでして、静岡でも3年前に開催された国体のキャラクターで「ふじっぴー」というのがいますし、2年前の「浜名湖花博」では「のたね(笑)」とか「キュウタン」というのがおりまして、愛嬌を振りまいてました(どっかの携帯電話会社とおなじく「のたねファミリー」まで形成!)。

 …さてそんな「ゆるキャラ」全盛の日本ですが、今月末に静岡県で開催される「全国健康福祉祭(ねんりんピック)」にももちろん公式キャラクター…がいます。名前は「ちゃっぴー」。デザインも名前も公募で決定したんだそうです…まるで知らなかった。でもこのかわいらしいキャラクターをデザインしたのがなんと高校3年の男の子(当時)だったというのも1日付け「県民だより」を見るまで知らなかった。個人的には「ふじっぴー」や「のたね」より好印象(笑)。

 で、数か月前からこの「ちゃっぴー」が静岡県下あちらこちらで出没して「ねんりんピックよろしくね!」みたいに広報活動、というか営業活動に励んでいます…自分の町にも来たらしいけれどあいにくお目にかかったことなし。ちなみに着ぐるみ姿はこちらに(記事中の「ちゃっぴーも地球の温暖化防止には賛成です。これ以上暑くなったらちゃっぴーは大変です。」というコメント、中に入っている方の嘘偽りのない感想ですね!)。…なんか頭でっかちで、コケたら大変そう…なんて要らぬ心配をしたり。当然のことながら、行く先々では幼児たちに大人気。ついでに「ちゃっぴー」を折り紙(!!)でこさえてしまった方まで出てきたり、学校給食では「ちゃっぴーゼリー」なんてものまで登場したり、「ちゃっぴー」効果は着実にある…みたいです。

 …これからますます「ちゃっぴー」の露出度が高くなりそうです。とくに用もないけれど、会場に行けば「ちゃっぴー」縫いぐるみでも買えるのかな?

 名前というと、音楽でもおもしろい名前の作曲家がいますね。古楽では、たとえばニコラ・ゴンベール Nicholas Gombert。なんか「名無しのゴンベ」みたいな感じ…けさの「バロックの森」で、このゴンベールのモテットをヒリヤード・アンサンブルの美しいア・カペラで聴きましたが、クラシック音楽のファンでもゴンベールなんてなかなか聴く機会はないのではないでしょうか。かくいう自分もこういう番組でもないとあまり聴くことはないけれど、複雑に絡み合うポリフォニーの天上的美しさには圧倒されます(ちなみにオンエアされた「偉大なるゼウスの娘、ムーサたちよ」はジョスカン追悼の音楽と伝えられています)。

 でも個人的にはやっぱりペロタン Pérotin かな(笑)。名前は愛嬌がありますが、ヨーロッパにおける多声音楽発展のうえでぜったいにはずせない重要な作曲家のひとりです。12世紀当時、教会音楽はグレゴリアンチャントに代表されるユニゾン歌唱法が主流でしたが、この流れを変えたのが、ペロタンやギヨーム・ド・マショーなど「ノートルダム楽派」の作曲家たちの残した最古のポリフォニー音楽作品である一連の「オルガヌム」。この「オルガヌム」成立の一要因となったのが、「いろんな旋律の掛け合い」を特徴とする「多声的な」俗謡を取り込むことを教会側が容認したからではないか…といったことを、先月亡くなられたドイツ中世史家の阿部謹也氏が書いています。ようするにローマカトリックお得意の「抱き込み」作戦。クリスマスも復活祭も、起源をたどればどれも「異教のお祭り」です(ついでに今月末のHalloweenは、言わずと知れたケルト起源の収穫感謝祭サウィンSamhain(Samhuinn)で、日本風に言えば「お盆」に近い性格のお祭りだったらしい)。相手を敵にまわすよりうまいこと取り込んだほうがお互いにとって得策というわけです。さらについでにノートルダム楽派のポリフォニー音楽「オルガヌム」成立時期とフランス各地でゴシック様式による大聖堂の建設ラッシュがはじまった時期とはほぼ一致するらしい…大バッハの「フーガの技法」も、もとをたどるとこのへんにルーツがありそうですね。

 …話をもとにもどすと…いまの「流行」というのは自分が子どもだったころとはすっかり様変わりしてまして、「だれそれのどこそこのブランド」をみんなこぞって身につける、ということはもはやすたれてきているように思います。いまや世界共通語(?)の感ありのotakuということばに代表されるように、きわめてnicheな「流行」がいくつも同時進行するのがふつうになってきた感じ…画一的な流行りものよりはましだと思いますが、これにはWebという新しい情報発信手段の発達がおおいに影響しているでしょうね。たとえば「やわらか戦車」みたいな…(え? 知らない?)。…ならば「ペロタン」グッズはどうかな? ひょっとしたら流行るかも(流行りません)。

 「ゆるキャラ」ついでに思い出したのが、東京タワーのキャラクター・ノッポン(!)。WSKのハイドン・コアが来日した折、某TV局のバラエティ番組で、来日公演で文字通り多忙なハイドン・コアの子どもたちにもつかのま「遠足」気分を味わってもらおう、という企画がありまして、たまたま見ていました…で、最初に彼らが向かった先が東京タワーでして、到着するなりなにやらトンがった異様な物体が番頭さんみたいな服を着て待ち構えてました…それが「ノッポン」でした。なんだこのソーセージみたいなのは?! そのときまで東京タワーにもこんな「ゆるキャラ」がいるとはついぞ知らず、TVの前で唖然としていました…このノッポン、ハイドン・コアの子たちを案内する係…だったのですが、自分がゲートかなにかでつっかかってしまって、思わず失笑…。一生懸命さは認めますが。

 …しかもこれなんと双子…だったんですね…。いままでいろんな「ゆるキャラ」を見ましたが、印象度という点ではかなり強烈(笑)。

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