2006年10月16日

Far Away

 1). いまさっき「彼方の光」作曲者の村松崇継氏のblogを見に行ったらLiberaの新譜、Angel Voicesについて記事があり目がとまりました。…ちょっと驚いたのは、きのう見たTVドラマ「命の奇跡」の音楽を村松氏が担当されていたこと、映画版「夕凪の街 桜の国」の音楽を担当されることでした…後者のほうは8月にNHK-FM「FMシアター」でオンエアされた作品(原作は芸術祭賞を受けた漫画作品)でして、先日の土曜にも再放送されていました…いまや村松氏の「彼方の光」はこの手の音楽ファンのあいだでは世界的に名の知られた作品なので、Liberaの新譜とともにさらにリスナー層を――とくに英国を中心とした欧州で――拡大することは確実でしょう。おなじ静岡県民としてはうれしいかぎり。LiberaのPVもいいですね…断崖の海岸に砕ける大荒れの海! こういう風景は大好き(こういう写真を撮っている、というのもあるけれど)! それと対照的なマイケルくんの歌声。パーカーにも見えるけれども子どもたちのかっこうは例の修道士風頭巾つきローブかな。海と頭巾つき白ローブ…まるでアイルランドの船乗り修道士みたいな光景ではないですか! …そしてあのロケ地はどのへんなのかな…アーサー王伝説で有名なコーンウォルあたりの海岸かな? 

 またコメント欄を見ると見覚えのあるお名前が…なんと「囀り」の上野先生ではないか。村松氏と「ゲド戦記」ピアノ盤CDを出すみたい…こんなところにも思わぬつながりが。ちなみに「囀り」はドイツの通販サイトでも扱っています。こちらもご同慶の至りです。

2). 日曜の朝の「バロックの森・リクエスト」、ひさびさにシュタットフェルト登場、ということで楽しみだったんですが、あいにく「わたし、ハンス・ザックスが年老いた時」で寝てしまったorz。気がついたときには「20世紀の名演奏」だった…。かわりに夜のNHK教育「芸術劇場」で放映されたモーツァルト時代のピアノのレプリカ楽器で演奏されたコンサートの模様はとても興味深く拝見しました…ペダルによる強弱なし、すべて指のタッチで表現するというのはむつかしいだろうなぁ…と思いつつ見ていたんですが、あの「フォルテ・ピアノ」特有の音! …なんというか、昔流行ったスクエアピアノ然とした響きというか、チェンバロみたいな音というか…これで「フーガの技法」を弾いたらどんな風になるのかな? 

3). 今月18日、BBC Radio3のIn Tuneという番組で、ハリー・セイヴァーくんがインタヴューを受けるみたいです…登場する時間帯は現地時間19時くらいらしい。ハリーくんのトレブルとしての最後のアルバム「美しき水車小屋の娘」から何曲か紹介されるとも。…残念ながらこちらはオンデマンド放送はなし。聴取した人の感想が頼み。ついでに米国では今月、ウェストミンスター・アビイとウェストミンスター大聖堂、ふたつの聖歌隊が公演するらしい(後者はローマカトリックです。まぎらわしいですが念のため)。

4).(追加) 今週のNHK-FM「ベスト・オヴ・クラシック」は「古楽週間シリーズ」と題してこの夏、欧州各地で開催されたさまざまな古楽演奏会のもようをオンエアしてくれるとあってさっそく初回放送分を聴いてみました…第一夜目は「イタリア」がテーマで、ガルッピ、ヴィヴァルディ、アルビノーニ、サンマルティーニ(兄)、プラッティ、タルティーニなどなど、バロックからロココにかけてのイタリア人作曲家が揃い踏み、みたいなプログラム構成。本場ヨーロッパの古楽コンサートが自室で聴けるなんてさすがNHK-FM。案内役の解説も簡潔にして的を射たものでとてもおもしろかった…なかでもプラッティという人の「ヴァイオリン、チェロと通奏低音のためのソナタ ト短調」という作品は印象的でした。解説のとおり、「ソプラノとバス歌手のデュエット」みたいな曲。こういう組み合わせは当時としても珍しい構成ですが、このプラッティにはこの手の作品が20ほどあるんだそうです。またかならずしも当時の音楽が、音楽史の時間軸に沿って変化していったわけではないということも再認識。たとえばヴィヴァルディの「チェロと弦楽のための協奏曲 ニ短調 RV.405」は近代協奏曲の先駆け的な作品ですが、じつは作曲年代がガルッピのやや古風な「リピエノ協奏曲」というタイプの協奏曲である「四声の協奏曲 第1番 ト短調」の作曲年代より古いとか…当時のイタリアとくに人とモノの一大中継地だったヴェネツィアでは、新旧混合の様式が同時進行していたようですね。

 いずれの作品もいかにもイタリアらしい、明るく明快な楽の音を響かせていて、ひじょうに楽しく聴けました。

 ちなみに演奏会場はバッハゆかりの地でもあるポツダムのサン・スーシ公園内の果樹園にあるホールらしい。どんな感じの会場かはよくわからないけれど、古楽は小編成…なので、たぶん宮殿の広間みたいな空間でしょう…。

 …今夜登場したガルッピの作品では曲集「チェンバロの慰め」が好きです。

posted by Curragh at 03:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽関連
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