2015年08月30日

豪州のおいしいリースリング Jacob's Creek

1). 最近、「ジョルジュ・デュブッフ」輸入元サントリーワインの FB ページを見たら、なんと、もう葡萄の収穫が始まっているらしい( ご苦労さまです )。今年の欧州の夏は場所によっては熱波に見舞われたようでして、音楽の都ヴィーン( これだけはウィーンと書けない人 )でも最高気温が 35°C 近かった日があったとか、チェコやドイツでもそうとう暑かったらしい。ということは葡萄の生育にとってはまずまずだったはずなので、収穫が早まったのもむべなるかな、という気はするけれども … そういえば「セレクションプリュス」というデュブッフ社のとびきり値段の張るヌーヴォーのラベルにはいついつに収穫しました、という日付けとロット番号が表記されてるんですが、ワタシが買ったやつで最も早かったのはたしか9月初めだったと思う。8月末にもう収穫初日って、いままででもっとも早いほうかもしれない。もっとも現地の人の話を聞いたわけじゃないので、よくわかんないけれども。

 ちなみに ―― 怒られるかもしれないが ―― 上記 FB ページの8月 24 日付投稿記事をそのまま転載させていただくと、
「今日からぶどうの収穫がはじまります」

ボンジュール! デュブッフ社のアドリアンです。
8月も好天が続き、ぶどうは健康なまま「Ban des vendanges(バン デ ヴァンダンジュ)」と呼ばれる収穫日を迎える事が出来ました。

今年のぶどうの実は例年に比べ小さく収穫量も少ないと予想されますが、皮が厚く濃度の高いジュースを湛えており、グレートヴィンテージとされる 2009 年(8/27から収穫開始 )、2011 年( 8/24から収穫開始 )を思い起こさせる出来栄えになっていると実感しています。

ボジョレーのヴァカンスはもうおしまい。
美味しいヌーヴォーづくりに邁進します!

2). そんな折も折、暑い夏はやっぱギネススタウトでしょ、というわけでここんとこ缶入りのやつ買っては週末に楽しんだりしているのですが、OTTAVA プレゼンターのひとり斉藤茂 GM から、まったくたまたま耳寄りな情報を聞いた。なんでも斉藤さんは、オーストラリアの歴史あるワイナリーのジェイコブス・クリーク( ブランドン入江も Brandon Creek と書くけど、こっちのクリークは小渓流のほう )のリースリングをたまたま見かけたスーパー(!)で買って家で飲んでみたらこれがよい !!! というわけで「番組に連動したプレゼンターからのオススメ」に。斉藤さん曰く、「かなりシャープでドライな白ワインです。レモンやライムなど柑橘系をイメージさせるアロマ、重さはなく爽やかな飲み口ですが、それだけではない旨みも、しっかり用意されています」。

 安酒専科とはいえ、ワイン好きとあってはこの情報ははずせない( 苦笑 )。というわけで、運よく近所のこれまたスーパーにてハーフボトルの「リースリング」を発見したのでめでたく購入( ワタシが見つけたのは昨年のヴィンテージのもの )。さっそく試してみたけど、たまには辛口リースリングというのもいいもんだ。リースリング、と聞くと、なんか「甘口」の代表みたいな先入観があったもので、たとえばアルザスワインもかつてはドイツ語圏だったためなのか、そんな甘口リースリングが多い印象がある。そんなわけで、いままでリースリングという品種から醸された白を飲んだことがなかった。ようするにリースリング初心者、というわけなんですが、これは買って大正解! でした。もっともこれはワタシ個人の感想なので、こればっかりはじっさいに試してみるより他にないとは思うけれども、シャルドネほどのパンチの強さもドライさもなく、とても軽くて飲み口のよい白だと思いました。グラスから立ち上がるアロマも清々しい柑橘系で、これも個人的には大満足。誤解を恐れずに言えば、これは「白ワイン版ボージョレ」という感じ。すっきり辛口たけど、フルーティな味です。斉藤さんに感謝しなくては。もう少し涼しくなってきたら、こんどはここのカベルネ・ソーヴィニヨンを試してみようかな。

 … なんてこと書いているうちに、もう8月も終わりですね( 汗 ) … 。「きらクラ」じゃないけど、皆さまもどうかご自愛くださいませ。

付記:ヴィーンつながりでは、けさ見たこちらの番組。楽友協会大ホールのことが取り上げられていまして、舞台正面バルコニー上に聳える大オルガンについてもあらたな事実が。前面パイプ列のことを「プロスペクト」と呼んだりするんですが、ここの楽器のプロスペクトパイプ群は、すべてダミー、つまり音の出ない純粋な「飾り」だったんですねぇ。もっともプロスペクトの一部がただの飾り、というのはバッハ時代にもありました。で、あの名門ホールのオルガンのプロスペクトも、もしやって以前から感じてはいたんですが、ほんとにそうだったんだ。ここのオルガンはパイプ総数 8,000 本余、4段手鍵盤という大きな規模の楽器で、パイプのほとんどが実際にはコントラバス奏者の後ろの壁の中に収容されているみたいです。

posted by Curragh at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ワイン関連
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