1). まずはこちら。お待ちかね第二世代iPhone登場という記事。日本もふくめて世界70か国でいっせいに売り出すみたいです(米国本国と独・英・豪・墺・アイルランドの6か国ではすでに販売されている)。公式サイトも見てみましたが、USB経由で充電できる小型アダプターとかも用意されているようですが、電池交換できないという仕様(?)には変更なし。iPhoneのプロトタイプとも言われるiPod touchの場合、最初にMac/WindowsマシンにiTunesを入れ、それ経由でアクティヴェーションしないと製品として使えない。こんな使い勝手の悪い仕様の携帯電話って…とも思いましたが…もっとも仕事でモバイル端末を使っているような人にはBlackberryとか、多機種とデータ同期可能といった新機能もいくつか搭載しているし、3G規格対応で高速通信もできるからそういう意味では以前より実践的で使える端末になったのかもしれない。第一世代iPhoneのセールスは全世界で約600万台、第二世代は1千万台を売り上げ、iPhone市場投入2年以内に名実ともに世界一のスマートフォンメーカーとしての地位を築きたいというのがApple側のもくろみらしい。Appleの開発者向けの集まりで例によって例のごとく新iPhoneをお披露目したジョブズ氏は、
"This is the phone that has changed phones forever,"
と自信満々。第一世代とくらべ電池寿命も伸びているらしいけれども、
It will also have a longer battery life in some cases, five hours for talking on the 3G network and 24 hours for playing music on the phone.
これって長いのかしら? また20GBのディスクスペースつきMobileMeなるWeb同期サービスも――もちろん有料――はじめるとか。でも記事にもあるようにすでに似たようなサービスはGoogleが、もっと安い値段で提供していますし。またこんな調査結果も――たしかに統計数字というのはウソをつくものだが――あります。
携帯電話の新機種…もいいけれど、自転車乗りながら片手で…というのは危ないからとにかくやめてもらいたい。何度かそれで自転車に引っかけられそうになったことがある。今月からそれは違反行為で罰金対象です、念のため。
2). こちらのエッセイふうの寄稿文は電子メールの話。メールは、昔の郵便とおなじく、転送途中にどこかで設定の狂った中継点(M.T.A.と言うらしい)があると、とんでもない宛先に「誤配」してしまう。こういう場合、正しくはないがきちんと相手に届いているのでMail Daemonサーバーから「配達を試みたけれども、あて先不明なので返送します」みたいなお知らせも投げられてこない(自分も一度だけ、なんだかさっぱり見覚えのない人からメールが来たことがある)。さりとて、ではOEなんかについている「受信確認を求める」という機能も、なんだか押しつけがましくて使う気になれない(この機能を使うとメールサーバーにも負荷がかかるらしい)。記事の書き手――サンホセ州立大学の先生らしい――も、債権者からの取立て配達証明郵便みたいでなんかイヤだと書いている。
When I'm the recipient of an e-mail message, I'm uncomfortable when a sender, seeking reassurance of safe delivery, presents me with a pop-up box requesting that I click to acknowledge its receipt. I routinely decline to do so. Why? I can't say exactly. Maybe it's like the unpleasant business of being presented with a certified letter from an unpaid creditor.
記事中、90年代にメール転送のソフトウェア仕様開発に当たったキース・ムーアという人が、いまだにエンドユーザー側のメーラーには配達完了というサーバー間のやり取りを組みこめるようにできていないと苛立っていますが、じつは相手にそれと知られずに配達証明してくれるサービスなんてのがあるそうです。記事にはReadNotifyというオーストラリアの会社とMsgTagというニュージーランドの会社のサービスを紹介しています(なぜどっちも南半球の隣り合った国どうしなんだろう…?)。ReadNotify社のほうは、なんとメール受信者が受信メールを開封して読んでいる時間まで送信者に知らせてくれるという!! とはいえこれって一種の「盗聴」、「盗み読み」では…。Gmailも、6GB超のスペースというやたらべらぼうな容量が売りで、自分も使ってるけれども、あれだって「メールの内容に合わせた」広告を表示させたりしている――つまりGoogleに本文が筒抜け。もっとも筒抜けになっているおかげでよからぬことを企んでいるテロリストとかを未然に捕まえることができればそれはそれでよいかもしれないが、「監視」されていることに変わりはないか。監視、監視、監視社会だな。旧共産圏よりはましか。ニユージーランドの会社のほうは「読んでいる時間までは報告しない」というのがオーストラリアの会社とちがうところとか。いずれにせよムーア氏も言うように
"I don't want people to know I'm reading my e-mail," he said. "In particular, I don't want spammers to know I'm reading my e-mail."
右におなじ。悪用されたらたいへんです。ただでさえろくでもないスパマーが跋扈して、記事書いた人の皮肉たっぷりの言い方を借りれば
Ah, spam. Thank you, spammers, for making e-mail delivery more uncertain than ever.
近年ではスパムTBやらスパムコメントやらも多くて、ここの大家もそのあおりを食らって倒れることしばしば(ご苦労さまです)。記事にもあるように、場合によっては「配達不能」メールまで迷惑メールともどもスパムフィルターにかけてそのまま削除処理してしまうかもしれない。
個人的におもしろかったのは、最後のコロンブスのエピソード。1493年、「新世界」からの帰路、スペイン国王夫妻宛てに手紙をしたため、樽に入れて流したんだとか(もちろん「配達証明」は期待していない)。これが最初の「大西洋横断途上で行方不明になった手紙」だそうです。
3). 最後にこちらも。先日、「きぼう」の船内実験室棟をぶじ国際宇宙ステーションに取り付け、起動させるという任務を成し遂げてぶじ帰還したスペースシャトル・ディスカヴァリー号(星出さんお疲れさま!)。でも記事をよくよく見てみると、宇宙ステーションにはほかにも重大な(?)問題があったのですね。
The seven-member crew also delivered replacement parts for the station's single toilet, which had been malfunctioning for a week before the shuttle arrived. Although the problem was potentially serious, the crew treated it with good humor. After the shuttle docked with the station, Cmdr. Mark E. Kelly of the Navy, the mission commander, joked, "You looking for a plumber?"
ひとつしかないトイレが不調、とはたしかにこれは一大事ですね。腕のいい「配管工」が交換部品をもって馳せ参じてきてくれたおかげでこちらは一件落着。ただ、太陽電池パネルを太陽に向ける回転部のひとつが昨年から異常に振動するなど不調で、こちらのほうは船外活動でなにやら削られたような金属粉(?)を採取したとか。それでも交換部品を取り付ければ直るようなので、11月のミッションのときに修理するようです。
フロリダのケネディ宇宙センター滑走路に帰還したディスカヴァリー号はステーションから帰還要員も乗せて帰ってきたのですが、居並ぶ記者たちをびっくりさせたのはステーションに滞在していた飛行士の行動。
Mr. Reisman, surprisingly, participated in the traditional walk-around inspection of the shuttle and a news conference, despite having just returned from three months without gravity. In a news briefing late in the afternoon, Mr. Reisman, who is 5 feet 4 inches tall, said short astronauts tended to recover more quickly than taller ones. "I'm happy that that's finally come in handy for something other than limbo contests," he said.
背の低い人のほうが長身の人よりも重力に慣れるのが早いなんて初耳。背の低さがリンボーダンス競技以外でようやく役に立ってくれてうれしい、なんて科白も笑えます。
今回のミッションを評して、乗組員のひとりフォッサム大佐は、
Colonel Fossum, at the crew's news conference, said there was" a great feeling of accomplishment for all of us" to pull away from the station and see it 70 percent complete.
と言い、またNASAの副長官も、
"I can't think of a mission that's really been much better than this one."
と手放しの賞賛を送っています。
…ちなみにこちらのblogに、今回のシャトル打ち上げでアポロ以来酷使しつづけてきた発射台のトレンチ部のレンガが吹っ飛んで損傷した、というこぼれ話が載ってました。
次回のシャトル打ち上げは10月で、ハッブル望遠鏡がらみのミッション。その後だんだんに打ち上げは減らされ、2010年に現役引退となる予定です。
2008年06月22日
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