2016年02月14日

ジャヌカン、「重力波の音楽」、etc.

 この前「スター・ウォーズ」サーガ最新作を見に行ってきたばかりで ―― しかもラストがスケリグ・マイケルという ―― 興奮冷めやらぬなか、こんどはほんとの宇宙、それも遠い遠いはるか彼方の、なんと 13 億光年( !! )もの彼方からとんでもない「波」がこの地球までやってきて、それを国際科学者チームが捉えたというこれまた衝撃的なニュースが飛びこんできまして、この方面にまるで疎い人間も( これでも昔は天文少年みたいなところはあった )久しぶりにわくわく感を味わっているところであります。


 'We have detected gravitational waves. We did it!'

 米国レーザー干渉計重力波検出器[ LIGO ]研究所のデイヴィッド・ライツェ所長が「重力波観測一番乗り」を果たした歓喜からか、上気した面持ちで発表した会見の模様が何度も TV ニュースに登場しましたね。たしかにこれすごいことです … とほうもない質量を持つブラックホールが、しかも2個も !! まさに「合体」するそのときのこれまたとほうもない重力波、というか重力「嵐」みたいなものが 13 億年もの時空を文字どおり飛び越えて昨年9月ごろに、しかも 観測装置 LIGO の試験中に(!)たまたま捉えた、というのだから。まさにびっくりポンや。

 だいぶ前、故南部陽一郎博士ら日本人研究者3名がノーベル物理学賞を受賞したとき、「クォーク」とか「反粒子」とか、そんなことを古代のグノーシス神話とからめてここでもちょこっと触れたことがあったけれども、「フォースの覚醒」と「シネマの天使」を見に行ったついでに立ち寄った静岡駅前の本屋さんでたまたま「みすず書房フェア」というのをやってまして( もちろん例のピケティ本もデンと陳列されていたけど、そっちではなくて[ スミマセン … ] )こういうささやかな著作を買った。当方、キャンベル本にも言及の出てくるミルチャ・エリアーデとかの著作は図書館にて眺めたことはあったけれども、こちらの「構造主義」についてはまるでさっぱりではあるが、著者レヴィ−ストロースが英語で( !! )行ったという講演録であり、ぴろっと拾い読みするとたとえば「バッハの時代に形をととのえたフーガ形式は、ある種の神話、つまり … 」なーんてあるもんで、つい買ってしまった( 苦笑 )。帰宅してワイン呑み呑み読みはじめたらけっこうおもしろかったので、読了したらここでもなにか書くかもしれません、といつもこればっかでごめんなさい。ようするに、昔の人の思想ないし神話体系には、なにかしら現代の、しかも最先端科学と思われている分野と不思議なことにつながりがあったりする、ということが言いたいのでして( たとえば古代世界のヒエラルキーは宇宙秩序を模したものとしての神話体系と密接な関係があり、その最古の例がシュメールで発達した神聖都市国家文明 ) … そしてそうそう、今回はじめて「検知」されたという重力波を、なんとなんと「音楽」化してしまう試みまでされていたのでありました。こっちにもまたビックリ ↓

 

 音楽ついでにこの前の「古楽の楽しみ」では、クレマン・ジャヌカンの楽しい声楽作品もいくつかかかってました …「パリの物売りの声」、「女のおしゃべり」といった世俗歌曲作品を聴きますと、なんというか当時の市井の人々の活気と言いますか、息遣いみたいなものまで感じられてすごく生々しく、というかはっきり言って前衛的、ポップでさえある! 以前にもこの番組でジャヌカンのこういった世俗歌曲を耳にしたことがあったが、オノマトペや効果音を多用したりと、ダ・ヴィンチが生きていたころの音楽とはとても思えない。もっとももっと真面目な、厳格な模倣対位法によるラドフォードなどの宗教声楽作品もかかってましたけれども。この時代の音楽ってなんか温度差(?)がはっきりしていておもしろいですね。いずれにせよこういう壮大な「宇宙の調べ」に耳を傾けていると、日々報道されるたぐいのイヤなニュースだの醜聞だのからつかのま解放される気分になる。

付記:突然ですがこちらの最初の設問、どう思われますか? 

 見てのとおり今年度のセンター試験の「世界史B」の第1問です。で、これはワタシにかぎったことじゃないと思うんですけど、たとえば「下線部 (1) に関連して … 」なんて書かれると、いわゆるカロリング・ルネサンスに関することかなってまず思いますよね ところが選択肢を見てみると、ナポレオン3世は … とか、イヴァン3世は … とか、てんでカンケイない事項ばかり羅列してある。もっとも公正を期して断っておけば、ほかの設問でもこういうわけのわからん選択肢が並んでいるわけじゃないです。が、こういう意味のない選択肢から解答させるってのはもうやめるべきではないかと思うのです(「正解」以外の選択肢はみな誤ってるのは当然だろ、という突っこみはなしでお願いします。そういうこと言ってるんじゃないので )。「下線部に関連して … 」ったって、「カール大帝」とはなーんも関係ない人[ と時代 ]ばっかですし。なんというか、辞書に載ってる単語をなんの脈略もなく、ただ順番にやみくもに記憶しようとしているようなもので、そんなんじゃ「世界史」という科目に親しみを感じるわけがない。記憶というのは芋づる式につながってゆくのが理想で、こういう設問を繰り返されれば受験生でなくてもだれだって辟易するし、嫌気も差すってもんですよ。

 ついでに今年の英語の試験問題[ PDF の 27 ページ以降 ]を見て印象に残ったのは、やはり音楽がらみでオペラの窮状(!)を綴った読解問題。設問じたいは、高校時代にまじめに勉強していれば大丈夫でしょう(?)。「この一節に最適なタイトルは?」と問われてまさか 'How to Make Money in Opera' なんて回答する生徒さんはいまい … それはともかく、
... Society seems accept the large salaries paid to business managers and the multi-million-dollar contracts given to sports athletes.
というのは、なんだか『 21 世紀の資本』の一節かと思うような一文でした( athletes ついでにさらに脱線すれば、athlete's foot はいわゆる水虫のこと )。

 花粉症にはつらい季節到来 !! 巷はやれヴァレンタインだのなんだのとかまびすしいけど、2次試験の時期ですね … 受験するみなさんは体調を整えて、がんばっていただきたいと思います。

posted by Curragh at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近のニュースから
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