2023年11月30日

NHK Classic Fes.2023 に行ってきた話

 先日、NHK-FM の「今日は一日 NHK Classic 三昧」関連イベントとして開かれた野外コンサートを聴きに行きました。ナマの演奏に触れるのは何年ぶりだろう! きっかけは、解禁されたばかりのボージョレ・ヌーヴォーを呑みながらたまたま観ていたEテレの「クラシック音楽館」。番組後半で、なかば番宣のような感じで現役音大生の室内楽団3組が紹介されてまして、なかでも「洗足学園音楽大学 AQUA Woodwind Quintet」に興味を惹かれました …… なんたって「アクア」ですし(笑)。というわけで、アクアつながりで聴きに行ったしだい(しかも正午の開始早々、彼らの演奏だったのでこちらもラッキー。いくら暖かい日だったとはいえ、渋谷川! の真上の観覧席とあっては冷えるだろう、と思っていたが、まさにそのとおりだった。それに昨年暮れにいただいた身体守りをお焚き上げしてもらうため、穏田神社さんに返す[そして新しいお守りを買う]という大切な目的もあり、さらについでに近所の原宿ゲーマーズにも立ち寄って、『LoveLive! Days』ニジガク特集増刊本も買った。嵐千砂都そっくりのお団子ヘアのかわいらしい店員さんがいた)。

 ときおり日差しがあったとはいえ、どちらかといえば cloudy なお昼どきだったけれども、幸い絶好の天気に恵まれました。たった 30 分間だったとはいえ、久しぶりのライヴ演奏、それもふだんのワタシがまず耳にすることがない木管五重奏(フルート/オーボエ/クラリネット/ファゴット/ホルン)という編成だったので感激もひとしお。プログラムは、まずは NHK つながり(?)で「ゆうがたクインテット」のユーモラスな演奏で始まり、ドイツの作曲家ダンツィの「木管五重奏曲 Op. 56−1」、ジョルジュ・ビゼーの「カルメン組曲」から前奏曲・ハバネラ・闘牛士の歌、「ハウルの動く城」などの宮崎アニメメドレー、「ふるさと変奏曲」、そしてチャイコフスキーのこの時期定番の「金平糖の精の踊り」(バレエ音楽「くるみ割り人形」)でした。途中でメンバーによる MC というか楽器紹介みたいなコーナーもあり、「シングルリード」楽器と「ダブルリード」楽器の説明もありましたね(オルガンのリードパイプはシングルリード管になる。ついでにホルンを担当していた方の相貌は、某若手女優さんに瓜二つだった)。

 このあと神宮外苑前の有名なイチョウ並木の黄葉を撮りに行くため、そそくさと会場をあとにした。ふだんは Organlive.com や「らじる」といったストリーミング配信をかけっぱなしで仕事をしている身ではありますが、やっぱり音楽というのはナマがいちばんだなァとあらためて感じたしだい。そういえば Liella! じゃなくて Libera もたしか来日していたらしい。海外アーティストの公演もかなり復活してきて、ひろい意味での舞台芸術であるコンサートでなければ味わえない感動というものは、ストリーミング配信全盛時代にあっても(否、それだからこそ)あるのだと思う。

 ただ、海外来日組による❝お高い❞コンサートを否定するつもりはさらさらないが(この前、ミック・ジャガーのインタビュー記事を訳したばかり)、クラシック音楽に関しては、いまほんとうに求められているのは、このような気軽に参加できるタイプのコンサートではないかと強く思う。むしろこういうコンサート活動こそ大切で、地味ながらもこの手の演奏活動に人とおカネを入れて支援しないと、いつまでたってもクラシック音楽を聴く聴衆はこの国では育たず、また若返ることもないという気がする(テレビ画面に映るN響定演の客層を見ればわかる)。アニメつながりで言えば、ちょうどこのコンサートと時を同じくして一挙放送されていた『青のオーケストラ』もすばらしかった。いちおうこれでも元ブラバンの末席にいた過去があるから、あのアニメで描かれていた練習風景や主人公たちの葛藤は共感しかなかったですね。おかげで苦い思い出も蘇ったりしたけれども …… そういえばこの『青オケ』、演奏していたのが渋谷ストリームで実演に接した洗足学園音大のオーケストラだそうですよ。BRAVI!! 

posted by Curragh at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | NHK-FM
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/190675262
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック