2006年12月10日

billy Gilman

1). 18歳になったカントリーシンガー、ビリー・ギルマンくんの新譜billy Gilmanをようやく――ほんとにようやく――聴いてみました…前回アルバムよりさらに声が低くなりまして、いよいよ本格的アダルトカントリー歌手の仲間入りかな、という印象。のっけの'Billy the Kid' はもちろん有名な実在した人、というか悪党のことを歌ったものですが、なんとなく自分自身も投影しているのかな…という気がしました。作詞・作曲にプロデューサーのサンディ・リンザーの名前もあるので、おそらくこちらも書下ろしでしょう。アップテンポの曲もいいと思うけれど、やっぱりビリーくんの真髄は「旋律を情感たっぷりに歌わせる」ようなバラッドにあると思うので、2曲目の'Southern Star' や3曲目の'Let me remind you again'、7曲目の'Easy for you'、 10曲目の'I will' 、最後の'We go on' のほうが個人的にはしっくりきますね。でもいままでリリースしたなかではやや大人しい感じの選曲かな、とも思いました。デビューアルバムに入っている'One Voice' とか、筋ジス少年詩人の書いた詩を感動的に歌い上げた4枚目のアルバムのときみたいな強いメッセージがこめられたアルバムに仕立てたほうが彼らしかったかな、とは感じました(筋ジス患者の支援活動はまだやってるのかな? …)。

 ひさびさに公式サイトをのぞいたら、あいかわらず忙しそう。歌い手さんは、この時期繁忙期(?)だから、eagerly sought after状態になるのはしかたないか。つい先日もオーケストラをバックにマチネと夜と連続して歌ったみたいですし。

 ビリーくんつながりでは、こんなすばらしいサイトも発見。ビリーくんについてもっと知りたい方はぜひこちらへ! 

2). 正統派クラシックのトレブルも聴くいっぽう、ビリーくんのようなポップス系少年シンガーも聴いたりしますが、むろんおんなじ少年歌手だからといって、ないまぜにしているわけではありません…自分の中ではおおまかにカテゴリ分けされています。

  • 楽典・ソルフェージュ・発声訓練など、クラシック音楽の訓練を受けたトレブル/ボーイソプラノ。

  • ジャンルを問わず、正規のヴォイストレーニングを受けた少年歌手。

  • 正規訓練はいっさい受けず、独学のみで歌い方を習得した少年歌手。


1番目はたとえばハリーくんに代表されるような「正統な」聖歌隊出身のボーイソプラノ。昔だったらアレッド・ジョーンズとか。2番目はたとえばLiberaがそう。彼らはいわゆる英国国教会聖歌隊員としての訓練は受けていないけれども、歌唱指導はすぐれた指導者のロバート・プライズマン氏から受けているので、このカテゴリ。3番目は、最近の例ですとマクマナーズくんですね。天性の声だけで勝負! みたいな子のことです。とはいえあくまでもこれはおおまかな基準であって、正規訓練を受けた子といっても聖歌隊/合唱団によってそれぞれ「お国柄」というのははっきりと出るものだし、歌い手の個性も当然出るので、自分としては個々の声の個性というものをもっとも大切に考えています。

 そして少々たとえはおかしいけれども、ハリーくんのような「正統派」ボーイソプラノを「最高のでき」、「うまうま」とすれば、自分の基準ではLiberaは次点の「うまい」、マクマナーズくんは「へたうま」になります…「へたうま」といっても、けっして下手っぴという意味ではありません。「へたそうに見えてじつはうまい」の意です。このような天性の歌い方は、真似しようと思ってもできません(少々たとえが突飛だが、グールドの弾き方を凡百の奏者が真似できないのとおんなじ)。マクマナーズくんの歌い方は、マクマナーズくんにしかできません(それがいいか悪いかはまた別問題)。アンソニー・ウェイが現役だったころ、オランダにDemisという少年歌手がいまして、こちらも「へたうま」な感じなんですが、けっこう好きで、携帯mp3プレーヤに何曲か入れていつも聴いています…歌詞のオランダ語はさっぱりだけど、いちばんのお気に入りは'Opa(=grandpa)' で、ピアノ伴奏に乗って切々と歌い上げる感じが気に入っています。声もひじょうに安定していて、その点は安心して聴けますね。

posted by Curragh at 21:37| Comment(3) | TrackBack(0) | 音楽関連
この記事へのコメント
3つのグループ分け、なるほどど大いに納得。
こうしてみると、実際数としては1番目が断然
多いですよね・・・・だから2番目のLibera
はやはり貴重な存在だと思えてきます。指導
者が1番目の世界の出身であるだけに。。

ビリーくん、ちょっと試聴してみました。
(ちなみに彼はどのグループですか?)
う、うまい!!
カントリータッチの O Holy Nightとか
最後まで聴いてみたいものです
Posted by Keiko at 2006年12月11日 16:34
あれ?確かに投稿したつもりだったのに、、表示
されないようなのでもう一度・・・

3つのグループ分け、大いに納得です。こうして
みると実際グループ1が断然多いですね。2の
リベラは本当に貴重な存在・・指導者が1出身
なだけに。。。

ちなみにビリーくんはどこに入るのでしょうか?

ちょっと試聴してみましたが、う、うまい!
Posted by Keiko at 2006年12月11日 16:40
ビリーくんはポップス系ではありますが、実力No1の歌い手さんだと思います。デビュー当時、その早熟ぶりにはほんとうにびっくりしました…なんとなく米国版「美空ひばり」のような気がしませんか?

Posted by Curragh at 2006年12月11日 19:20
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