2008年10月31日

ヘンなもんよこすな(怒)!

 今週のNHK-FMのこととか、目に留まったNYTの記事のつまんない感想とか、フライベルクのジルバーマンオルガンのこととか書こうかしら、と思っていたのですが、まずはつい最近、自分の身に降りかかったことを先に書いたほうがいいかも、と思ったのですこし書いておきます。

 アンドリュー・スウェイトくんのアルバムSongs of Innocenceとパリ木のことが書いてある本(じっさいにはたったの2ページくらいのものだったがorz)をAmazon日本サイトにて買ったら、先方より届いた荷物のなかにいつものように宣伝チラシが入っていた。見たら、いまならゴム印全製品と名刺がなんと100円! で作成できるという。いままではこの手のチラシを見ても、クレジット機能のあるAmazonカードとか、はっきりいってあんまり必要ないものばかりだったので、とくに目には留まらなかったが、このときだけはなぜか「ゴム印でも作っておこうかしら」と思い、チケットの半券みたいなチラシを後生大事に取っていた。100円セールの期限が今日だったので、コピーとかCDの山になかば埋もれていたチラシを引っ張り出して、さっそく「Amazonユーザー様向け限定特典」サイトにアクセスしてみました。

 すると、リダイレクトされてまるでちがうURLのサイトに飛ばされた。商用サイトではよくあることだからと気にも留めず、「おめでとうございます! お客様は特典を獲得されました!」との見出しも気にならなかった。とりあえずサンプル画像を見て、どんなデザインにするか選んでいて、ふと、「あれ? ここのサイトってかんじんの支払い方法はどこに書いてあるんだろ?」と思って、別窓でサイトマップ出したもののどこにも「お支払いについて」のページが出てこない。???と思って、とりあえずヘルプページ出したらこんなことが書かれてました。「銀行振替については下記宛てまでお問い合わせください(はあ???)」。しかもこの会社のヘルプデスク、なんと日本国内にはなくて、米国にあるという!! 米国の会社に問い合わせるだと?! ここでムシの知らせがきた。また別窓開いてちょっとググってみたら、あらら、出てくる出てくる、「VistaPrintはあやしい」という情報が。あわててサンプル画像を出した窓を閉じて、しばらく調べてみた。

 Amazon利用者の方ならもうとっくにご存知の向きも多いと思いますが、自分の場合、こんな聞いたこともない会社の宣伝が同封されたのはこれがはじめて。もうすこしで法外な(?)送料とプロセス料(? 具体的には不明)を取られたあげく、勝手に会員登録されるところだった(会員登録はなかった、と報告する人もいる)。

 いったいなんのことかわからない人はまずはここのブログ様記事に寄せられた、膨大なコメントを読まれることをお奨めします。いい歳して、あやうく――ただでさえお足が出て行く季節なのに――アホなトラブルに巻き込まれるところでした。こういう会社と係わり合いになったら、おそらくロクなことはないでしょう。コメントの中には「VistaPrintはインチキ会社じゃない」みたいなことを書かれた方もいるにはいるけれど、この件については「みんなの意見は案外正しい」派なので、これだけネガティヴコメントが多数寄せられるという「事実」は認めなくてはならないと思う。日本国内に法人ももってない会社に、たいしたつくりでもないゴム印や名刺をわざわざ海外発注する人がいるだろうか。近所の印章屋さんでこさえてもらったほうがいいに決まってる。そう、はじめからそう思っていれば、こんなチラシさっさと処分しているはずでした。でも、油断していた。自分はあからさまな「詐欺」にはひっかからない、わりと用心深い・疑り深いほうだと自認していたのだが、不覚にも落とし穴にはまるところだった(と思う)。はっきり言ってこの胡散臭い会社、なんとか海外ロトくじとおんなじような手合いじゃないかと思いますね(おまけに今月末までのはずの「特典」は、11月末まで延ばされているとか)。

 …というかこんないかにも…というような会社のチラシなんか同封するなッ! と言いたい。あきれたことになんと一年くらい前からAmazon日本サイトはこんなチラシを撒き散らしているらしい。そろそろやめたら? 評判落とすだけだと思いますね。Amazon自身がいくら顧客中心主義ですと言っても、そのAmazonのネームヴァリューを――自分のように――信じて、アタマから疑わずにVistaPrintサイトへ「誘導」されてしまったAmazonのお得意さんはひじょうに多いのではないかと察します。いずれにせよわりと早く頭が「冷静モード」に切り替わったおかげで、何事もなかったからいいようなものでしたが、「目先だけの安さ」とか「通販サイトの手っ取り早さ」にはくれぐれも注意しないといかんなー…とあらためて思い知ったしだいです(そういえばインターネット環境が整ったばかりのころ、ダブリンのCDショップでブレンダン関連の音楽CD注文したら、返信メールになんとワームまでくっついてきてノートン先生が反応した、なんてことがありましたっけ)。orz

 商売については、せんだって地元紙にある読者投稿が掲載されてました。齢79のもと社長さんと思しき方の書かれた文章で、社会人になって挨拶回りに言ったさい、富士の会社社長さんから聞かされたという教訓をいくつか並べてありました。曰く「商いはバカもうけをしてはいかんよ」、「ふんだくるような形で商いしてはいけない」、「せいぜい倍くらい。うち半分が経費、あとの半分が純益」。「相手にも利を残せ」という商人道の心得でした。外資系はいざ知らず、日本の良心的な商売人がこころがけてきたこれらの教えはいまや死語になっているのではないでしょうか。あこぎな商売があまりに跋扈跳梁していませんか。以前よく「証券投資しない?」みたいな電話がやたらかかってきて閉口したことがあります。名前も名乗らずに失礼な! まずは自分が何者か名乗るのがマナーでしょうに。この投稿された方もこのような風潮を深く慨嘆されていて、「正常な方法では利益が出ないと思うのか、うそは言うし、ごまかす、だます。いかに上手にやるかが商売だと」とりちがえていると。「このような人が雨後のタケノコみたいに次々と出てくる」。最後にこう結んでいます。「政治家も同様、もっと汗にまみれ、ほこりにまみれ、時には塗炭の苦しさを味わえといいたい」。まったく同感するほかなし(I couldn't agree more!)。

 …あ、そういえば1517年の今日は、ルターがいわゆる「95か条の論題」を教会の扉に張り出した日。ルター自身も聖アウグスティノ律修会の修道士にして司祭だったから、文字どおり命がけの「抗議」だったように思う。でもこと音楽については「よい音楽には宗派はあまり関係ない」という立場だったから、ローマカトリックで伝統的に歌われてきた旋律なんかもどんどん取り入れた。こうしてルターというひとりの改革者が蒔いた種から、やがてドイツ教会音楽の集大成とも言うべき大バッハが登場することになります。カルヴァン派のように音楽をないがしろにした改革者もいたけれど、ルター派のような「音楽擁護派」もいたおかげで、ある意味皮肉かもしれないが結果的に教会音楽には豊かな実りをもたらしたように思う。と、けっきょくまた好きな音楽の話になってしまった。

posted by Curragh at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | Web関連
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