2008年11月24日

童謡・唱歌三昧!

 ついにきた! という感じです。「今日は一日 童謡・唱歌三昧」。もちろん朝からずっと…と言いたいけれど、こういうときにかぎって蛍光管が切れたりする。なので途中買い物に行っていたのでずっと聴いているわけじゃないですが、とりあえずかけっぱなしにしています。そうそう、「DJサミット三昧」の記事でも書いた「こいのぼり」、ふたとおりかかりましたね。聴いたらもう一方の快活なテンポの歌、あれたしか歌ったことがあります。思い出しました。それとゲストの方の薀蓄――ときおり、話がある方向性を向いてしまうのは「童謡・唱歌」という楽曲のもつ性格ゆえか――もけっこうおもしろい! ピアポントの「ジングルベル」って、もとはクリスマスとはなんら関係なくて、競馬場かなにかに行くときの歌だったらしい(というかこれ童謡なの??)。お馬さんをトナカイに変えたのは、かのビング・クロスビーだそうな。「メリーさんの羊」は、谷川俊太郎訳ヴァージョンで歌われてました。こっちも聴いたことなかったから、新鮮でしたね(そういえば今年の「しずおか連詩の会」、けっきょくどうなったのかな…のちほど地元紙でチェックしてみよう)。そうそう、童謡・唱歌は美しい日本語の宝庫でもありますね。'Home, sweet home'に「埴生の宿」を当てるなんてすごいとしかいいようがない。ちなみに「埴生」という言い方はこの歌のタイトルくらいしかお目にかからない。こういうかたちでことばが保存されるのはまことにけっこうなことです。いまは血の通ったことばが次々と姿を消していますよね…かわりに国籍不明のJKだのKYだの隠語符丁のたぐいが流行る時代だから、なおさらです。

 子どもの合唱隊も当然ながら多くかかっていますが、TFM少年合唱団の前身であるビクター少年合唱隊というのは聴いたことがないから、楽しみ。

 いま秋から冬の童謡・唱歌がかかってますが、「庭の千草」、そう言われてみればこれ歌詞に「白菊」が出てきますね。アイルランドの国民的詩人トマス・ムーアの原詩は'The last rose of summer'だから、薔薇から菊になった、というわけか。TVの「みんなの童謡」にも説明が表示されていたけれども、「ペチカ」という歌、作曲者は「雪の降る夜は 楽しいペイチカ」みたいな歌い方を望んでいたというから、「ペイチカ」と歌うほうが作曲者山田耕筰の意図にかなっている、ということらしい。

 今週の「バロックの森」は音楽の守護聖人、聖女チェチーリアにまつわる音楽とか、女性を主題とした音楽だそうです。聖チェチーリア(セシリア、ラテン語名カエキリア)はつい先日、22日が祝日。ちなみにきのうの日曜は、大陸につぎつぎとケルト系修道院を建てていったあのコルンバヌスの祝日で、今日は聖クリュソゴノス、そして飛んで29日が「船乗り」ではないほうのバーのブレンダン(この日はほかに殉教者聖セルニンの祝日でもありますが。ふたりないし三人でおなじ日を分けあうということがままあってややこしい)。もっとも聖人信仰…というのは土着信仰がらみが多いから、プロテスタント諸派は基本的にはこういう民間信仰のたぐいは認めない。なので聖女チェチーリアにまつわる音楽としてヘンデルの作品がかかるのは意外に思われるかもしれませんが、英国の場合は宗教改革というより宗旨替え、リーダーをローマ教皇から英国王に挿げ替えただけのことなので、修道院はたしかに所領没収、破壊されたけれども、カトリックにおける典礼の伝統はわりとそのまま保存されたという経緯があるから、あんまり抵抗はなかったかもしれない(ただし使用原語は従来のラテン語ではなくて自分たちの母国語に切り換えたから、現地語礼拝の先駆けとも言えるかも)。しかしカリッシミに、カンタータ「死に臨んだメアリー・ステュアートの嘆き」という作品があるとは寡聞にして知らなかった。こっちもしっかり聴かなくては。

 聖女チェチーリアについては、実在したかどうかはっきりしたことはわかっていないようです。16世紀に設立されたローマの音楽学校で彼女が守護聖人として選ばれ、以後、教会音楽の守護聖人になったらしい。そんなチェチーリアのアトリビュートは、オルガン、またはリュート(聖ブレンダンはもちろん舟、そしてクジラ)。だから絵画でもよくポジティヴオルガンを弾いているんですね。とけっきょくまたオルガンがらみで終わり。

posted by Curragh at 14:32| Comment(2) | TrackBack(0) | NHK-FM
この記事へのコメント
すみません、Yahoo百科事典ではペチカが正しいようです。
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%83%9A%E3%83%81%E3%82%AB/
Posted by 尾花 充(おばなみつる) at 2009年01月10日 14:29
尾花さま

はじめまして。ご指摘ありがとうございます。m(_ _)m

本文が舌足らずでした。NHKの「みんなの童謡」で、作曲者の山田耕作が、「歌うときは『雪の降る夜は 楽しいペイチカ』のように発音」することを求めた、という趣旨の解説文が出てきまして、そういう意味で書いてしまいました。誤解のないように訂正しました。m(_ _)m
Posted by Curragh at 2009年01月10日 21:49
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