2006年12月18日

「星の王子さま こころの旅」

 …を、いまさっき見ました(BShiで放映した番組の短縮版らしい)。で、ひとつ思ったのが、箱根の「星の王子さまミュージアム」で見た、『星の王子さま』をサン-テグジュペリが執筆した部屋がちがっていた、ということ。箱根に再現されているのは当時米国で亡命生活を送っていたサン-テックスが滞在していたという、ニューヨークのアパートの居室だったんですが、最終的に作品を完成させたのは現在「星の王子さまの家」と呼ばれているニューヨーク市郊外のコテージの書斎だったみたいです…こっちのほうが窓から見る景色もすばらしくて、作者がもっとも幸福だった少年時代に住んでいた南仏サン-モーリス・ド・レマンス城あたりの景色ともどことなく似ています…妻のコンスエロは、書き上げた『星の王子さま』とともに、夫の生還を願っていたんですね。

 アニメーションの王子さまは原作の淡い色彩とはまるでちがう、ずいぶんカラフルで派手な色使いでしたが、『星の王子さま』のストーリーに沿う形で番組が進行するので、原作を知らない人にもとっつきやすかったんじゃないかなとは思いました…自分にとっては少々くどい気はしたけれども…。それと「なじみになる」というキツネの科白。岩波版では「飼いならされる」という訳語を当てていましたが、こちらのほうがしっくりきますね。どこの版だか忘れたけれども、「なじみになる」という表現を使っていた訳書があるから、番組ではそちらも参考にしてアニメ版を作ったのかな(→こちらのサイトにそのへんの事情がくわしく分析されています)。

 …番組を見て、6年前に発見された妻との往復書簡類のことは知っていたけれども、1998年に地中海から引き揚げられた銀のブレスレッドのことは知らなかった。二度の世界大戦にはさまれた時代を文字どおり駆け抜けるように飛び去っていったサン-テックスがいまの世界を見たら…なんと言うのだろうか。

 ↓は、箱根のミュージアムで撮った写真から。

lepetitprince2.jpg
正門前のB612広場。


kingalley.jpg
サン-テックス展示ホール前の「王さま通り」。

lepetitprince3.jpg
展示ホール出口付近。

lepetitprince.jpg
映像ホール前の広場にたたずむ王子さま。

posted by Curragh at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の雑感など
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