2009年02月07日

アンコールは毎度おなじみ…

 今週はなんといっても火曜の「ベスト・オヴ・クラシック」で放送された「トン・コープマン オルガンリサイタル」がよかった。前半はブクステフーデ、後半はバッハというプログラム。コープマンはじつはブクステフーデのオルガン作品全集も出しているけれども、あいにく一枚ももってない。このさいだから、なにか買いますか。いや、どうせなら「全集」を買ったほうがいいかも。コープマンの演奏スタイルは自由闊達、「オルガンをチェンバロみたいに弾く」と本人も言っているように、スタティックな管楽器のイメージの強いオルガンをじつにノリのいい楽器に変身させてしまう。こういう弾き手こそ、ブクステフーデ作品の演奏にはうってつけです。そうそう、『音友』誌にも載ってましたね。そしてこの日聴いた録音もおんなじオペラシティ・コンサートホールでのもの。ひさしく行ってませんね、ここのホール。音響は申し分ないけれども、お上りさんにはちと遠い。サントリーホールとかNHKホール、カザルスホールあたりならまだいいかな。東京カテドラル聖マリア大聖堂のイタリア製オルガンなんかもいいね。

 ブクステフーデで印象的だったのは「パッサカリア ニ短調 BuxWV.161」。だいぶ前に書いたことですが、これとバッハの「パッサカリア BWV.582」の類似性を指摘する学者がいます。まぁたしかに似てますね。コープマン演奏によるブクステフーデものは一枚ももってないとはいえ、たしかプログラム中の曲のいくつかは、昔コープマンさんの実演を聴きに行ったときにも聴いたような気がする(芸劇か、トリフォニーホール公演)。またフランス・バロックのフランソワ・クープラン作曲「修道院のためのミサ曲」から二曲も演奏されましたが、これってクープランがまだ二十代で書いたらしい。バッハ同様、すでに円熟を感じさせますね。

 後半のバッハは有名どころが5曲。コープマンさんも好きなのかな、「小フーガ BWV.578」とか「幻想曲 ト長調 BWV.572」とかも演奏されました。「小フーガ」のほうは、2005年にAOIで聴いたときより「ほんの気持ち」テンポが遅かったみたい(笑)。速いことには変わりないけれども。ブクステフーデの「パッサカリア」を意識したかどうかは知らないけれど、バッハの「パッサカリア BWV.582」も演奏されました。フーガ終結部、怒涛の「ナポリの六」あたりの畳みかけるような演奏スタイルは、いかにもこの人らしいところ。おなじ作品でもヴァルヒャだと印象がまるでちがう。アンコールは、「オルガン小曲集」からコラール前奏曲「イエスよ、わたしは主の名を呼ぶ BWV.639」。コープマンのリサイタルって、なぜかアンコールがこれと「いざ来ませ異邦人の救い主よ BWV.659」というケースが多い。言ってみればアンコールの定番曲(笑)。ちなみにこれも前に書いたことですが、BWV.639のコラール編曲は映画「母べえ」でヴォカリーズで歌われてもいる。この作品を弾くときのコープマンは、バッハのオルガン自由作品で見せた激しい感情表出とは打って変わり、かなり遅めのテンポで一音一音、噛みしめるように音楽を紡ぎだしてゆきます。このコラールにかんして言えば、ヴァルヒャのテンポのほうが速かったりする。

 「バロックの森」ではバッハのカンタータ、「神はわがやぐら BWV.80」がよかった。この讃美歌の作詞者はルターですね。またプロイセン王フリードリヒ二世作曲「フルート・ソナタ ホ短調」という作品もはじめて聴きました。チェンバロを弾いているボブ・ファン・アスペレンはレオンハルトやコープマンとおんなじオランダの奏者。2007年だったか、「ベスト・オヴ・クラシック」でこの人の来日公演がかかって、たしかバッハの有名な「シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリンのためのバルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004)」をチェンバロで独奏してました。で、いまは「N響定演」を聴いています。明日は、例の署名集めに親戚の家に行く予定。

posted by Curragh at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | NHK-FM
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