2009年04月13日

これは使ってみてもいいかも

1). 先日、Timesこんな記事が出てました。記事で紹介されているWebベースの文書作成ソフトZoho Writer、2005年に設立されたZohoという非上場のヴェンチャー企業の製品だそうで、ちょっと興味をそそられました。

 MS社はこの手の「オンラインベースサービス、しかも無料」のオフィス統合ソフトというものには否定的で、2010年以降にリリース予定の次期ヴァージョンのMS OfficeにもWebベースで動かせる機能は組みこむらしいですが、あくまで個々のマシンにインストールしたOfficeの補助機能としての位置づけにとどめている。たとえば出張先とか空港で、どうしても文書にアクセスして手を入れなくてはならない場合、といったいわばstop gapとして利用することを想定して開発しているらしい。Webベースの「オフィスアプリ」はGoogleをはじめとしていくつかありますが、いまはまだ進化途上。MS社のOffice製品の統括者に言わせると、競合他社の多くが「弊社Office製品にすでに搭載されている機能のコピーに多大なエネルギーを費やしている」となんか余裕みたいですが、じっさいにはWeb版オフィスソフトのほうが機能面で進んでいたりする。Zoho社のオフィススィートの場合、複数の人が同時におなじ文書やスプレッドシートを編集できる。更新するたびにメールに添付したり、という手間も要らない。いつでもどこでも手を入れられる、というのはやはりWebベースアプリ最大の利点ではないかと思います。また複雑な数式も入力できる。Open OfficeにもMathという数式エディタが標準で入ってますが、Webベース版でははじめてでは? そしてモバイル版も用意されているし、オフラインでも作業のつづきができる、とかなり使い勝手がよさそうです。

 Web関連技術は文字どおりの日進月歩、いや分刻みに急激に変化しつづけているから、その人間離れした速さに利用者側がさっぱりついていけなったりする。そんな最先端の情報通信技術を自認する当の開発元にしても案外、そういうところがあるかもしれない。いまのところMS社は自社のOffice製品がいちばんという自負が強いけれども、「うさぎとかめ」よろしく、気づいたらZoho社のようなヴェンチャーにあっさり追い越されていた、なんてこともありえない話ではない。日々進化しつづけるWebベースサービスにどんどん顧客を取られるようになって、はたと気づいたときにはこんどはMS社が懸命に追いかける側になるのかもしれない(ゲイツ氏はインターネット黎明期のころ、「PC通信だけでじゅうぶん」みたいなことを言っていたらしい。でもけっきょく数年後、Webブラウザと抱き合わせたWindows95を売り出すことになる)。

 いまさっき記事中のリンクをたどっていったら、Zoho社の日本法人(?)なのか、すでに日本語にローカライズされたサイトが表示されて少々驚いた。で、ここの文書作成ソフトがどんなもんかちょっと見てみたら、けっこうおもしろそうですね。Zoho社のオンラインオフィス製品は個人使用については無料、商用利用については10ユーザーまでは無料、11人目から課金するというシステムみたい。公式サイトを見たら、けっこういろいろなサービスが書いてあったのでこちらにもちょっとびっくり。いわゆるSOHOに携わっている人にはかなり使えるツールなんじゃないでしょうか。しかもMS社の製品を買うよりもはるかに安いし、機能もけっこう豊富。これはMS社のOffice陣営にとって、かなりの脅威になるかもしれませんね。

2). 最近、ブログよりも手軽に発信できるとして人気のあるTwitter。残念ながらこちらのほうは、いまだに情報発信ツールなのか、SNSの仲間なのか判然としないのですが、こちらの記事を見ますと、米国では当の本人が書いているというより、第三者が「代書」している場合が多い、というお話。なかには記事で紹介されているNBAの選手みたいに、試合の最中でもまめに発信していたりする人もいるけれども、ブリトニー・スピアーズや共和党大統領候補者だったロン・ポールなど、多くは「ゴーストライター」に書かせていたという。もっともスピアーズのほうは最近では「チームブログ」みたいになってきて、スピアーズ本人が書いたのか、マネージャーが書いたのか、読者が見てひと目でわかるように署名入りで投稿している。政治家の場合は「選挙運動」のひとつの道具という使い方もあるので、あるていどいたしかたないとはしても、芸能人の場合はどうなんでしょう? ファンというのはやっぱり本人が書いているもの、と信じているものなんじゃないかな。ある有名なラッパーのブログ管理人は、

“He doesn’t actually use Twitter,” Mr. Romero said of 50 Cent, whose real name is Curtis Jackson III, “but the energy of it is all him.”

なんてこと言ってますが、書くったって、最大140文字の制限内ですからねぇ。

The famous, of course, have turned to ghostwriters for autobiographies and other acts of self-aggrandizement. But the idea of having someone else write continual updates of one’s daily life seems slightly absurd.

と言うのは、もっともだと思う。こういう「代筆(?)」を生業としている人もいるわけで、こちらの情報サイトにふたりいる「代筆屋」のひとり、26歳のフリーライター女史は、記事の最後でこんなこと言っています。

She said she had been considering trying to get other ghost Twitter clients. “I don’t think I could ghost Twitter for 100 people,” she said. “More like 10 clients. I think I would have to get to know them.”

しょせん宣伝・マーケティングの道具、と言ってしまえばそれまでですが、最大140文字のコメントを投稿できないほど「お忙氏」の方は、他人を雇ってまでむりに情報発信しなくてもいいのでは? 

 そしてこちらはおまけ。これ書いた女性記者は、一度iPhoneを購入してみたもののけっきょくなじめず、iPhoneを買った販売店にそれを突っ返してBlackBerry端末に契約変更してしまった人。ネックになったのは、やはり画面上での文字入力だったみたいです。米国発のiPhone関連記事で批判的な記事はあんまりなかったものだから、つい目に留まってしまった(苦笑)。

posted by Curragh at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | Articles from NYTimes
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