2009年08月15日

焼津が西へ1cm動いた

 11日朝の地震について、国土地理院から発表がありました。それによると今回、動いた断層はいちばん浅いところ(上端)が深さ約17.5km、最深部が約20km、断層の長さが約16.7km、幅が約5.6km、北東側の地塊が南西側にたいしてやや乗り上げるような横ずれをふくむ断層運動(逆断層)型だったとのこと。そしてこの地震のあと、焼津市周辺が西へ1cm、動いたという。添付資料 1の図を見ると、西伊豆町あたりで東へ最大1cm弱、動いたようだ。そして今回の震源断層は、溝上先生が言ったように、石廊崎断層の延長線上にあるように見える(2004年のいまごろも東南海地震の想定震源域で同程度の地震が起きたから、太平洋岸の地殻にはプレート運動による歪みがそうとう蓄積されているのだと思う)。

 また前回書いたとおり、最大震度6弱を記録したわりに軽微な被害ですんだのは、やはり「ガタガタガタ」と短い周期の地震動で、ゆれている時間も短かったかららしい(自分のところは震度5弱)。けさの地元紙朝刊を見たら、今回の揺れは0.3〜0.5秒周期の地震動だったらしい。家屋に甚大な被害を与える震動周期、「キラーパルス」ということばもはじめて聞いた。…ということは、9日夜に発生した太平洋はるか沖のM.6クラスの地震のほうがはるかにこわい、ということなのか。あれだってたまたま320kmだったか、そうとう深い海底で発生したからまだいいようなもの、もしこれが直近の海底で発生していたら…と思うとやはりぞっとする。「キラーパルス」というのはM.7クラス以上の地震で出やすい波形なんだとか。もしあのときそんな「キラーパルス」が発生して、しかももっと長いあいだ揺れていたらただでさえ古い木造家屋のわが家は確実にひびが入ったり、破損していたかもしれない(→NYTにも一連のM.6クラスの地震について記事があった)。

 …あのあと西伊豆町にいる親戚に連絡をとったら、とりあえず被害はないし、大丈夫とのことですこしは安心したけれど、近いうちにようすを見てこようかと思う。ちなみに旧土肥町の景勝地・恋人岬の「鐘」は、17日に復旧するそうです。今年は長梅雨に地震と、観光地の方はほんと踏んだり蹴ったりだ。昨年のいまごろは、原油高騰のとばっちりを喰らっていたし…。

 …とそんな折りも折り、けさの朝刊では記者の書くひとことコラム「清流」に書かれてあったことが気になったといえば気になった。「…地震の怖さを知った一方、周りで被害が少なく(想定)東海地震との関連が低いとの見解に、安心してしまったのも事実。経験を無駄にせず、揺れが体に染み付いている間に万全の備えをしておきたい(下線強調は引用者)」。…ある意味、これ書いた記者は典型的な「静岡県人」だなあと、思わざるをえない。自分なんか、余震がくるたびに過敏になってしまって、「安心」なんてそんな心の余裕なんてないですよ。ようやく余震活動も収まってきたかなとは思うが、自然のこと、いつなにが起きるかはanybody's guess。そういえばきのうの夕刊では、県地震防災センターの「なまず博士」がこんなこと言ってました。地震対策はなにも特別なことをするのではない、としたうえで「日ごろから整理整頓すること」。しかり。ワタシなんか、もう返すことばもない。たしかに自室は、あまりに物が――いやほかの人から見ればたんなるガラクタ? ――多すぎるし、本棚なんて上から下までぎっちりだし…なんとかするしかないか(家具については、ほとんどすべてに転倒防止対策はしてある)。

 …本日は終戦の日。きのうの地元紙には「核なき平和 世界に訴え」という特集記事が載ってました。広島平和文化センター理事長の米国人(!)、スティーヴン・リーパー氏がこんなこと言ってました。「…原爆について日本の若い人たちは自分と関係ない話だと思っていますが、それは違います。解決していない問題なのです。過去の惨劇を知り、世界の核兵器の情勢、将来の解決策を考えてほしい」。また最近の「核の傘」容認論については、「人間は記録的な速さで世界の肺である熱帯雨林を伐採しています。このままでは地球は死んでしまいます。…戦争をやめて軍に掛けているお金を地球環境の問題に使うべきです。みんなは宇宙船地球号に住んでいます。地球号の危機は一つの国が解決できることではありません。戦争文化はもう古い」。

 爆心地から2.7km離れた場所で被爆した広島市の男性も、被爆体験講話会でこう訴えたといいます。「平和ほど大切なものはない。当たり前だと思ったときに平和が崩れる」。このことば、しっかと胸に刻みつけたいものです。

posted by Curragh at 16:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近のニュースから
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/31325385
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック