2009年12月07日

21世紀のヴァージル・フォックス?!

 この前、たまたま目に留まったこちらの記事。タイムズスクエア近くのSt. Mary the Virginという教会のエオリアン-スキナー社製オルガンを使って開かれた、キャメロン・カーペンターなる若いオルガニストのリサイタル評なんですが、掲載写真を見てもわかるとおり派手派手ないでたちです。なんでもこの日のリサイタルはテラークレーベルにライヴ録音するということで、楽曲間の拍手はご遠慮くださいとの演奏者本人のお願いが祭壇前に設置された大画面モニター(!)に表示されたとか。

 プログラムもちょっと変わっていて、演奏者自身の編曲によるショスタコーヴィチの「祝典序曲 op.96」、バッハの「トッカータ ヘ長調 BWV.540」、5つの「前奏曲とフーガ」をつなげた(!)独自アレンジ作品(「オルガン一台によるバロックオペラ集」とのこと)に、自身の作曲した「BACHの名前によるセレナード」(当日になってリストの「BACHによる前奏曲とフーガ」と差し替えられたらしい)。

 ど派手ないでたちに負けず劣らずその演奏スタイルも派手みたいですが、バッハの5つの「前奏曲とフーガ」組曲(?)では、たとえば「前奏曲 ロ短調(BWV.544だと思う)」では間奏部ごとにひんぱんにレジストレーションを変更したり、「フーガ イ短調(ふたつあるけれど、有名なBWV.534のほうだと思う)」の出だしでは細かに揺れ動く16分音符進行がだんだんに強まり嵐のごときペダルソロへともってゆく、そんな演奏だったようです。

 カーペンターさんの公式ページにあったプロモーションクリップも見てみましたが…あのくねくねと絶え間なく流れるように鍵盤上を駆け巡る「足の妙技」にはびっくり。派手なスタイルにショーマン的なところは往年のヴァージル・フォックスとかを彷彿とさせます(フォックスは文字どおり「両脚で立ち上がって」コーダの和音の二重ペダルを弾いたりととにかく目立つ演奏スタイルだった)。ライヴ録音されたのだから、いずれはAmazonなんかでも買えるかと思うので、いちおう考えてみようかしら。

 …今年の「聖ニコラオスの祝日」は運のいいことに日曜でしたね(6日)。そして今年もまた、この季節がやってきた(笑、動画を見たら、背景の富士山が「大沢崩れ」まで再現されていて、すごくリアルでした)。ついでに昨年のいまごろに書いた拙記事の最後にちょこっと出した、'Are you telling me what I think you are telling me?'なる一文。「いまあんたがおれに言っていると思っていることを、あんたはしゃべっているのか?」。これふつうの日本語の科白にしたら、「それって、ひょっとしたらひょっとして…」くらいではないかな。そして今日7日は、東南海地震が発生したり、またNYTニューズレターの「今日はなんの日」にもあったけれども、現地時間では真珠湾攻撃のあった日だったりと歴史的事件のあいついだ日ではありますが、キリスト教会系では「東西教会が和解した」日でもあったりします。1965年のこの日、当時のローマ教皇パウロ6世とコンスタンティノープル大主教アテナゴラス1世は1054年にたがいに破門しあった「大シスマ」以来、はじめて相互破門を解消すると共同宣言を発表しました。組織宗教というものはどこでもそうかもしれないが、ささいな一点が譲れない一点となって分裂したりするものです。東西キリスト教会の場合、教会暦のちがいとかいろいろあったけれども、最大の「譲れない一点」はいわゆる「Filioque(=from the Son)問題」。これが決定的な対立を生み、東西教会が大分裂することになったのでした(なお、こちらのブログ記事によるとサン・ピエトロ大聖堂の「聖なる扉」脇に、この「歴史的和解」について、ギリシャ語とラテン語と併記するかたちで碑文が刻まれているという)。

 …本文とまるで関係ないけれど、Googleって日本語入力ツールまでリリースしているんですね…知らなかった。いちおう評判がいいらしいので、ためしに使ってみようかと思います(とはいえ最近のGoogleって企業買収しまくっていますな…CEO自身がそう明言してますし。たとえばこちらなど)。Googleといえば、ひっそりと(?)こんなオンライン辞書サービスまで開始していたりして…。

posted by Curragh at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | Articles from NYTimes
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