2006年02月14日

KV63続報

 王家の谷で発見されたちいさな墓。いろいろ探してみたら、ABCニュースサイトやカナダのニュースサイトにも記事がありました。

 読んでみると、今回の発見はまったくの偶然の産物だったとのこと。すぐ近くの第19王朝アメンメセス王墓の調査の最中に掘り出した人夫小屋の跡を発掘したら、その下に陥没があり、掘ってみたらこの墓が出てきたということです(1922年のツタンカーメン王墓のときとよく似ています)。

 今回見つかった墓の石室は縦横4m-5m、いまのところわかっているのは5つの木棺と20個ほどのアラバスターの壺(死者に捧げる飲み物と食べ物を入れるためのものらしい)が収められていること。NYTimesの写真に写っているのは女性のミイラの入った木棺みたいです。木棺のなかにはシロアリに喰われてしまったものもあって、墓所から地上へ運び出す前に保存・修復処置を施すとのこと。数日中に入り口をふさいでいる瓦礫を完全に取り除いて内部を本格的に調査するようです。

 調査隊は、発掘シーズンの終わる5月にはすべての作業を終えたいとしています。

 そのうちNational Geographic日本版にも記事が掲載されるでしょう。

posted by Curragh at 19:45| Comment(0) | 歴史・考古学
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