2007年03月11日

コープマンのブクステフーデ

 いま「気まクラ」を聴きながら書いてます…お相手の(鈴木)文子さんはスギのpollinosis じゃないのかな? かくいうわたしも同病相哀れむ…じゃないけれど、大介さん同様、たしかにわかりますよ、空見ただけで「あ、花粉がバンバン飛んでいる」って。文子さんがふざけて「ニコちゃんマーク(いわゆるsmileyですな)みたいに見えるんですか?」なんて突っこんでいましたが、黄砂のせいもあるかもしれないがとくに雨が降ったあとの晴天の日なんか、空がほんとうに黄ばんで見える。雪化粧した富士山まで黄色く見える! いやそれ以前にすでに涙目になり、ひどいrunning noseに苛立ち、クシャミの連発…というぐあいに体が勝手に反応してしまうのだから、空なんか見なくてもその日の花粉の量がわかる。自分は雨が大嫌いなんですが、その雨降りの日にかぎってすこぶる調子がいいのはなんとも皮肉な話です。ちなみにこの時期、1cm²当たり数百のスギ花粉が飛んでます…orz orz。

 …閑話休題。今週の「バロックの森」もとても興味深かった。火曜日のサンマルティーニの「オルガン協奏曲」もよかったけれども、つぎの日の「スペインとフランスの作曲家」特集。おお、「モンセラートの赤い本 Llibre Vermell de Montserrat! いつだったかあそこの修道院付属聖歌隊学校(l'Escolania de Montserrat)が存続の危機を迎えているという話をNYTimes の電子版で読んだことがあります。核家族化とともに寄宿制を敬遠する親御さんが増え(むりないこと)、いままでどおり少年のみを集めることが困難になってきたため、従来の厳しい規律を大幅に緩和したり、将来的には女子も聖歌隊員として迎えることになるかも…という内容でした(たしか)。モンセラートと言うと黒マリア様が有名ですね。ちなみにここの修道院の運営母体はベネディクト会です(このときの聖歌隊指導者セゲッラ師は残念ながら記事掲載後の2005年11月に他界された)。

 「赤い本」からオンエアされた2曲のうち1曲はアップテンポでずいぶん調子のいい'Ave Maria'でした…とても古楽とは思えない。前から思っているんですが、イスラム圏になったりキリスト教圏になったりしたイベリア半島の音楽ってどこか異国趣味というか、ほかの欧州大陸の音楽とはどこか造りがちがうようで、耳にするたびにいつも新鮮な感動をおぼえます(器楽では元来ダンス音楽であるシャコンヌやパッサカリアが好き)。

 そのあとでかかったアントニオ・ソレール(この人もモンセラート修道院付属少年聖歌隊の出身)の「2台のオルガンのための6つの協奏曲」から「第3番 ト長調」。このときかかった盤はオルガンとチェンバロの掛け合いヴァージョン!! おお、なんとおもしろい、いとをかし…というわけでまたまた途中から失礼、でエアチェック(もはや死語かな?)。これほしい! と思ったがAmazonでは在庫切れか…山野楽器あたりにないかな? オルガン協奏曲…ではじつはもう一曲かけてくれまして、ミシェル・コレットというフランスの人の「オルガン協奏曲 ハ長調 作品26 第4番」。この人についてはほとんどなにもわかっていないそうです(自分もはじめて知った)。にしてもずいぶんいろんな人が「オルガン協奏曲」書いているんですねぇ…(ついでにクープランの「テネブレの朗読」というのは「洗足木曜日」からはじまる「聖なる三日間」の朝課[と賛課]を、用意した24本のろうそくを1本ずつ消していって、最後には字義どおり真っ暗闇の中[tenebrae]で朗唱するという修道院式典礼のこと。「第一夜課」からはじまり、そのとき歌いだされるのが「エレミヤの哀歌」。Liberaがコンサートで全暗黒のなか行列聖歌を歌いながら舞台に登場するのも、これを意識しているのでしょう)。

 きのうの「リクエスト」ではヴァイマール時代のバッハの作と言われる「前奏曲とフーガ ヘ短調 BWV.534」。英国人の名オルガニスト、ハーフォードの演奏は若き巨匠の熱気が伝わってくるようで好感がもてました。

 そして今日の「海外クラシックコンサート」はなんとトン・コープマンによるブクステフーデとバッハ!! これは聴かない手はない、と「シンフォニーコンサート」の時点で準備万端(笑)。それにしてもこの先生(63歳)、いつまでも若々しい…カンタータ全集なんか、年に20曲のペースで録音していったというんですから、もう驚愕するほかない。一昨年静岡のAOIでオルガンリサイタルを開いてくれたとき(芸術監督の野平一郎先生も見かけた)、終演後、気前よく(?)サイン会まで開いてくれまして、わたしもサインをちょうだいしましたが、あんな小柄な体のどこからこんなにもすごいエネルギーが湧いてくるんだろうか…と失礼ながら思ってしまいました…。さていまさっき聴いた演奏なんですが、まずあいかわらずやたらとテンポが速いです。そんなに急いでどこ行くのー、というくらいに。おそらくいままで聴いたブクステフーデのオルガン作品演奏では断トツの速さです(笑)。ヴァルヒャの2倍はあるかな。で、演奏している教会の楽器の響きが、またいい!! これってレプリカなのか、それとも歴史的楽器なのだろうか…レジストレーションのせいもあるかもしれないが、とにかく楽器の響きにもいたくしびれました…「前奏曲、フーガとシャコンヌ ハ長調 BuxWV.137」と「パッサカリア ニ短調 BuxWV.161」がとくによかったかな。有名なコラール幻想曲「輝く暁の星の麗しさよ BuxWv.223」は、たしかすみだトリフォニーホールのオルガンで聴いたときは、プロスペクトの真ん中に設置されている「ツィンベルシュテルン」ストップを効果的に使ってました。

posted by Curragh at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | NHK-FM
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