2007年03月12日

また快挙

1). ダハシュール北遺跡で早稲田大学古代エジプト調査隊がさきごろ発見した木棺。そのときのもようを民放のクイズ番組で見ました…あいにく木棺が出土したときは隊長の吉村先生はその場に立ち会っていなかったのですが、女性リポーターとTVクルーがちょうど運よくその場にいたおかげで、TVを見ているわれわれも考古学者の味わう興奮をともに体験することができました…あんなふうにすごいものが地中から顔を出せばだれだって興奮しますよね…しかもその瞬間を見ることができるとは。こんなことはめったにありませんね。当面のあいだは木棺の修復が最優先、ということなので、被葬者はだれなのか、という疑問については先送りになりますが、なんといってもツタンカーメン王にわりと近い人物のものらしいトゥーム・チャペルの発見といい、今回あらたに見つかった4つの棺といい(うち中王国時代の木棺にはなんと夫婦のミイラが収められているらしい!)、これからも早稲田隊の動向には目が離せません。それと今回は歴史から忽然と姿を消した(消された)ツタンカーメン王妃(姉さん女房)アンケセナーメンについてもなんと名前の刻印された指輪(!)とか、いろいろ出てきているのでますます興味津々です。考古学的発見、と言えばキリストの家族の墓(?)とかいうものもありましたが、はっきり言ってこっちのほうが根拠もしっかりしているし、おおいに惹かれます。

2). また本題とは関係ないNHK-FM話…でお茶を濁してしまいますが、いまさっき聴いた「ベスト・オヴ・クラシック」。今週は欧州のオケ特集で、第一夜は大野和士指揮スウェーデン放送交響楽団の演奏会のもようをオンエアしてました…最後のマックス・レーガーの「モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ 作品132」。これがひじょうによかった! はじめて聴く作品でしたが、モーツァルトの「ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331(トルコ行進曲つき)」の第1楽章の主題を使った変奏と、終わりに新主題との二重フーガを置いた曲でして、モーツァルト的な遊び心とロマン派趣味とがみごとに融合していて聴いていてとても心地よかった。レーガー、と言うと難解かつ厚化粧なオルガン作品というイメージが真っ先に浮かぶけれども(レーガー自身はオルガンがまったく弾けなかった)、クリスマス時期に少年合唱団が好んで取り上げる「マリアの子守歌」のような親しみある旋律の愛らしい小品も書いています。またこちらのDVDに収録されたコラール幻想曲「暁の星はなんと美しく輝くのか」は、全曲通じてオルゲルプンクトを奏するために、鍵の上になんと「おもし」を乗せるという、ユニークな作品もあったり、「きよしこの夜」の旋律が顔を出すクリスマス作品も書いています。

 大野さん指揮によるスウェーデン放送交響楽団の演奏は、聴いている人がいま自分がどこにいるのかよくわかる演奏で、いかに変奏旋律に囲まれてもモーツァルトの主題は明瞭に聴こえてくる。二重フーガでの対比もみごとで、一度聴いただけでこの作品が好きになりました。

 案内役の岩下氏の言うとおり、レーガーのこの「変奏曲とフーガ」はもっともっと演奏されていいと思う。

posted by Curragh at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・考古学
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