2007年03月18日

St Patrick's Day

 きのうはSt Patrick's Day。きのうのうちに記事を書こうかと思っていたんですが、あいにく大家の調子が悪くて、とんと接続できません。しかたなく一日遅れの投稿です…orz。最近こういうことが多いなー。なんでだろ? 
 
 St Patrick's Day、ご当地アイルランドでは盛大にお祝いしたことでしょう。もっとも今日、東京でもパレードするみたいですね。いまさっき新着メールを確認していたら、難読地名の読み方についてときおりお世話になるÓ Cíobháin先生からも、さっそく――ほんとはこっちから先に出すつもりが――季節のご挨拶が届いておりました。もちろんすぐに返信。
 
 パトリック(パトリキウス)はアイルランドの守護聖人としてたいへん有名ですが、著作はといえば『書簡 Epistola』に『告白 Confessio』のみ、あとは7世紀後半、ゆかりの地アーマーの聖職者だったと思われるムルクーが書いた『聖パトリック伝』をはじめとする通称「三部作伝記」が残されているだけで、じっさいのところ、「史的に」パトリックという人が実在したかどうかについては昔から議論が絶えません…「パトリック=パラディウス」説、「ふたりのパトリック」説、などなど。そんなこと言ったらブレンダンもじっさいのところどうなのか、たしかなことはやはりわからないけれども…関連サイトの管理人としては、「そんな人はいませんでした」ではお話にならないのですが、幸い、ブレンダンについてはひじょうに多くの「間接証拠」があります…あきらかにブレンダンの名を冠したと思われる地名がアイルランドやグレートブリテン島、大陸ではブルターニュ半島にも残されていますし、ブレンダンにかんする伝承も多く残っている。じっさいに船旅をしたかどうかについては、アイルランドのケリーおよびディングル半島という、海が生活の舞台だった土地で育ったことからしても、彼自身が熟練の船乗りだったというのは自然なことですし(当時のアイルランド人修道士はみな船乗りだったと言ってもいい)、たとえ自分が出かけていなくても、自分の門下が革舟に乗ってあっちこっちに出かけたのはじゅうぶん考えられます。
 
 …前置きが長くなりました。春のJRのダイヤ改正で、長年親しまれた「東海」という在来線特急が廃止されることになり、きのう17日はラストランの日でした。自分はまだ急行だったころに何度か乗りまして、それなりに思い出があります。廃止されるのはしかたないこととはいえ、寂しいですね。在来線の急行・特急というのも新幹線とはまたちがった楽しみがあって、いいと思うんですが。
 
 古いものがどんどん姿を消してゆくなか、ひとつだけうれしいニュースが。下田市街地にある古い製氷所が国指定の有形文化財として登録されたことです。

 旧南豆製氷所の建物は1923年、関東震災の年に下田に建てられ、以後80年にわたって下田の漁業を支えてきましたが、2004年に閉鎖後、売却され、一時は取り壊しの危機にありました。松崎高校生など約6千人の署名が集まるも、寄付が集まらなかったり地元下田市の財政事情が逼迫している…ことから存続が危ぶまれていました。転機が訪れたのは昨年春、東京在住の会社役員の方が9千万円で買い取ったとき。この方は製氷所跡地の活用を地元市民に任せたため、製氷所の建物にとってはまさに「救世主」だったわけですが、このたびの決定でこの歴史的建造物は一命を取り留めたと言えるでしょう。古い建物を潰しては商業施設にする、ということばかりではやはりまずいと思う。残すべきものはきちん残して、後世に伝えることも大切です。

 …地元ついでにもうひとつ。先週、三島市のサイトがなんとサイバー攻撃にさらされてダウンしていたという一報も目にしました…トップページが何者かに書き換えられていたとのこと。市側は改竄発覚後、すぐサイトを閉鎖してサーバーを新しいものと交換してきのう復旧したそうなんですが…。昨年は地元新聞社が運営するサイトがやはりサイバー攻撃を喰らったりしていますし、Webサーバー管理者はつねに対策を怠らないことが肝要だということでしょうか。クラッカーは三島市のサーバーにどうやって侵入したんだろう…まさかadmin... みたいなパスワードを設定していたわけでもないでしょうし。あと、サーバーOSにはなにを使っていたんだろう…中に入っているOSごと変える、となると一大事なので、たぶんOSはそのまま、ハードウェアのみ切り換えて運用しているんだろうな。

この記事へのコメント
St. Patricというと、BACの'Boys Gregorian'に、Connorが作曲した'St Patric's Breastplate'っていうのがありましたね!あれ、大好きです・・Connorの人柄が出ている優しい曲調も、それから、Tristanのしっとりとしたトレブルも。。。(詩はラテン語なんでしょうかね。どういう内容の歌かわからないのですが・・)

日本でもパレードなんかやっているんですねー面白そう〜〜 
Posted by Keiko at 2007年03月19日 00:38
Keikoさま

「パトリックの胸当て」については自分も通り一遍のことしか知りませんが、パトリックが書いたとされる一連の祈りのことです。それが、ドルイドなど敵対者たちから彼を守ったという伝説から、「胸当て」と呼ばれています。また彼の姿が鹿のようにも見えたことから、「鹿の叫び声 deer's cry」という別称もあります。

「胸当て」の後半部分だけですが、以下のサイトに「胸当て」の祈りが掲載されています。

http://www.hiratsuka.catholic.ne.jp/Oinori/InorinoKaiNo1.html

これについてはまた後日、ちょこっと書いてみますね。バロウズ家のご先祖はアイルランド系らしいから、そんなつながりもあるかもしれませんね。

パトリックついでに、東京タワーまで緑色にライトアップしたみたいです。

http://www.kobe-np.co.jp/kyodonews/culture/0000273281.shtml

しかも手前の桜は…なんか咲きはじめている??? 静岡より早いですね?! 
Posted by Curragh at 2007年03月19日 06:02
わあ、、さっそく詳しく教えてくださってありがとうございました。なるほど、それで「胸当て」なんですね。で、この「祈り」が、Connorが曲をつけたラテン語の詩の訳なんですね?!まあー東京タワーまで・・

あの、、、便乗してCMさせていただきますが(笑)、私のサイトでも紹介した、SatomiさんのConnorファンサイトのほうにもぜひお出かけくださいませ・・。m(__)mm(__)m

A brilliant singing voice: Japanese unofficial fansite for Connor Burrowes -- How can I keep from singing?'

http://blogs.dion.ne.jp/bsv/



Posted by Keiko at 2007年03月19日 18:38
 はじめまして。Keikoさんにご紹介していただきました、Satomiと申します。とても詳しい内容の記事ばかりで、勉強させてもらっています。

 できる限りConnorの素晴らしさをより多くの人に伝えたいという想いから、先月Connorのファンサイトを開設しました。大変つたない内容でお恥ずかしいですが、もし興味がありましたらぜひお立ち寄りください。

 またお邪魔させていただくことがあるかと思います。今後ともどうぞよろしくお願い致しますm(__)m
Posted by Satomi at 2007年03月21日 21:00
Keikoさま、Satomiさま

コナーのファンサイト、Keikoさまのblog経由でときおり覗かせてもらっています。

アイルランド北部の人魚伝説…とくると、以前見た「フィオナの海」という映画が思い出されます。舞台となった美しいドニゴールの海岸や伝統漁船カラフも出てきます。もちろん物語もとてもすばらしくて、封切られたとき、単館系ということもあって上映期間が短かったのですが、3回も観に行ってしまいました。

声楽を学ばれていたそうですね。記事中、たとえばコナーがどうしてあのようにラテン語歌詞を発音して歌っているのかなど、歌の技術的な部分について書かれた箇所は勉強になります。

もっとも歌のラテン語は「教会ラテン語」というもので、本来のラテン語とは発音が異なりますが…。

発音ついでにCelt(ic)ということばも、本来のk音が望ましいとのことですが、サッカーチーム名にしてもたいていは「セルト(セルティック)」のように発音されますね。
Posted by Curragh at 2007年03月22日 05:36
すでにサイトを覗いてもらっていたようで、ありがとうございます。
Curraghさんに比べましたら、知識も乏しくほとんど推量で書いているところもあったりするのですが(--;)、Curraghさんのおっしゃる通り、歌の技術的な部分で私がわかることは皆さんに伝えていきたいと思っています。

なかなか時間がとれなくて、あまり更新ができていないのですが、またお暇があるときにでも、覗いてみてくださいね。

あと、もしよろしければ、相互リンクさせていただければ幸いです。よろしくお願いします。
Posted by Satomi at 2007年03月25日 22:02
Satomiさま

こちらもしょせんはdilettanteにすぎませんので、当方のカンちがいないし勝手な思いこみも多々あると思います。なるべく裏を取ってから書くようにはしていますが、資料が見つからなかったり取れないところに(笑)本があったりで、うろ憶えで書く場合もあります。そういう場合はそのように断ってから書いたりしますが…あきらかにおかしい場合は指摘してくださるとありがたいです。

リンクの件、ありがとうございます。こちらにもSatomiさんのblogにリンクを貼らせてもらいますね。
Posted by Curragh at 2007年03月26日 00:48
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/3548789
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック