2010年03月01日

「おおものいみ」と「ミゼレレ」

1). 先週のBBC Radio3 Choral Vespersは、リヴァプール・メトロポリタン大聖堂から。おなじ目抜き通りの反対方向には英国聖公会のリヴァプール大聖堂がありますが、前者はローマカトリックの大聖堂(なので'Evensong'とは表記しない)。くわしいことは知りませんが、英国聖公会系の礼拝ではこの時期、四旬節入りを告げる「灰の水曜日(今年は2月17日)」に有名なアレグリの「ミゼレレ(詩編51番)」が歌われるらしい。カトリックでは聖週間の最後の三日間に歌われるようです。アングリカンでこの作品が「灰の水曜日」に歌われるのは、たぶん歌詞内容のためでしょう。もっとも「悔悛」の度合いが強いから。でもあいかわらず最高音へといっきに駆け上がるトレブルのソロには身震いする。ボーイソプラノにとって、「鳩のように飛べたなら」とならんで定番ですね。そういえばこちらの曲も、聖公会系の教会ではこの時期に歌われることが多いようです。ちなみに西方教会では「四旬節」、レントですが、東方教会の用語では「おおものいみ(大斎)」と言い、復活祭の七週間前(七旬節)から節制生活に入るようです(今年の復活祭は4月4日)。ついでにBBC Musicのクリスマス特集号記事によると、かのサー・ポール・マッカートニー氏は少年時代、リヴァプール大聖堂の聖歌隊員採用試験に落っこちた、という。もし合格していたら…ビートルズは結成されなかったかも。

2). 日曜朝の「バロックの森・リクエスト」。こっちはハインリヒ・イグナーツ・フランツ・フォン・ビーバー(長い!)の「聖ハインリヒのミサ」がかかりました…歌っているのはレーゲンスブルク大聖堂の「雀たち」。ソロの子(Boy-S,Boy-A)がいまいち声量が弱くて、もうすこと元気があったほうがいいとは思ったが、美しく歌いあげておりました。あとは大好きなオルガン作品がかかりました。オランダのスヴェーリンクに学んだハインリヒ・シャイデマンの「前奏曲 ニ短調」。演奏は巨匠レオンハルト。最後もオルガン曲で、バッハのヴァイマール時代の作、「前奏曲とフーガ イ長調 BWV.536」。英国の名手ハーフォードの演奏で。わりとちんまりした曲で、ヘルマン・ケラー曰く「春の陽光がさんさんと降りそそぐような」短い前奏曲のあとにこれまた春うらら的な主題のフーガがつづきます。『バッハ事典』によると、この主題はカンタータ第152番の導入部のコンチェルトにもとづいているらしい。

 …余談ながらきのうも書いたけれども、バラカンさんが読み上げたメールに、昨今の「おむすび一個の値段で」売り買いするダウンロード販売というものにどうしてもなじめないとか、そんな内容のものが紹介されてました。そうなんだよねぇ! 音楽はアルバムで買うもの、CDで買うものというのが頭に染みついている身としてはその気持よーくわかる。バラカンさんも同意しつつも、あるとき、どうしても急ぎである楽曲がほしくなって、ダウンロード販売ではじめてそれを買ったんだとか。そう、ダウンロード販売は急ぎのときはたしかに助かる。自分の場合、「ラジオのうた」の歌詞を一部引用したくて、どうしてもいまほしい! と思ってつい(?)HMVのデジタル販売を利用してしまった。ところがこのたびあいにく店じまいとあいなり、「駆け込み」でアンドレ・ギャニオンのピアノ曲三つとマーラーの「交響曲第5番」の「アダージェット」楽章のみ購入(あまり意味のない買い方)。便利なことは認める。でも! 音楽CDを排斥するようなことだけはなんとしても反対。同様に「紙の本」が消滅することにも反対! です。あ、そういえば今日は今年が生誕200年記念イヤーのショパンの誕生日だった。

追記。いま、こんなおもしろい(?)「仮想楽器」を見つけました…なんでも「Webサイトのhtmlコードから音楽を生成する」というサイトらしい…ちなみにこのブログはこんなんなりました。本家サイトでもやってみたけど、ほんのすこしフレーズを奏でただけであっという間に終了…文字ばっかで、わりと構造が単純だからか??。

posted by Curragh at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | NHK-FM
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