カティ・サーク号の悲報を聞いたときはほんと驚きました。
カティ・サーク号は1869年に建造された、最後のクリッパー型帆船として有名で、経度0の通るグリニッジに「永久保存」されています…ところが展示が開始された1957年以来半世紀、風雨にさらされつづけた結果、船体に付着した海水の塩分がビルジに流れ、船を形作っている鉄骨フレームの腐食が激しくなったため、昨年11月に全面的改修をすべく係留場所から特別に作られたドックに引き揚げられました。総工費2500万ポンドをかけた改修プロジェクトのまさに真っ最中にこのようなまことにショッキングな事態になってしまった。
BBCニュースサイトやNYTimes、Guardian のサイトなんかを見てみますと、現場はむろん火の気などなくて、あるのは金属と木材のみ。どう考えてもarson つまり放火らしい。もっと悪い。
しかしながらマストなどの全艤装品に船長室をふくめた全甲板室、船体下部の木材のほとんどは鉄骨材の防腐処理のために取り外されていて被災しなかったことは不幸中の幸いだったと言うべきか。あれだけの炎に包まれ、爆発物(ガスボンベ)があったために周辺住民の避難を優先させたりと消火に手間取り鎮火したのが通報から約2時間後だったという不幸も重なったとはいえ、船首と船尾、そして船底部の木材はかろうじて焼失をまぬかれた(これには消防士が放水しつづけ、燃え尽きるのを防いでいたためもある)。なので、「船体の復元は可能」だろうと言います。監視カメラには火が出る直前、数人の人影が写っていたようで、消防当局と合同で捜査に当たっている警察は、目撃情報提供を呼びかけるとともにこのカメラの映像を分析中とか。「シルバーの車が現場から走り去った」という目撃証言もあるとのこと(いまのところは火災との関係は不明)。
文字どおり紅蓮の炎に包まれた写真をはじめて見たときは――帆船好きとしては――かなりショックでしたが、いろいろ記事を見ると完全焼失ではなく、修理は可能かもしれない…ということなので、とりあえずは「最悪の事態」ではなさそう。しかしながらカティ・サーク号の保存にあたっている財団の専門家によると、今回の火事でもっとも心配なのは鉄骨フレームの被災状況。これさえ原形をとどめていれば復元できるかもしれないが、万一、火炎の熱で変形していたら復元修理は困難になるという。
とはいえ…いったいだれがなんのために、建造されて140年近くも経過した老帆船に火をつけようと考えるのか。まったく理解できない。はやく犯人を検挙してもらいたいところです。
2007年05月26日
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わたしがグリニッジへ行った日はいかにもロンドンらしいしっとりとした小雨の日。わー日本にはない素敵な船だなという印象でしたっけね。船首の像がきれいでした。船の中は博物館になっていて、おじさんがずっとついてきて解説してくれましたが、、ほとんど全くその英語がわからず。。とほとほ。
今Wikiをみてみたら、その船首像についても詳しく説明してあって、なるほど、そういう由来のものだったのか。。。と(^^ゞ
> も詳しく説明してあって、なるほど、そう
> いう由来のものだったのか。。。と(^^ゞ
そうなんですよね…Cutty Sark と聞くと、ついウィスキーかと思いますが(そういえばうちには'Mackinlay's'というのが置きっぱなし…)。
Keikoさんは、けっこういろいろな場所を訪ねられていますね。