2010年11月08日

英語で「2010」はどう読むの? 

 前にも書いたのですが、アンドロイド携帯に入れた「今日はなんの日」ウィジェットにすっかりハマってしまい、文字どおり日めくりみたいに確認しないではいられなくなったしまった(じき飽きるとは思うけれども)。1793年の今日、あのルーヴル王宮が美術館として開館したとか、スコットランド出身のスコラ学者のヨハネス・ドゥンス・スコトゥスの命日であるとか(1308年没)。またこの日が命日の芸術家としてはたとえばルネサンス期スペイン音楽の大家フランシスコ・ゲレーロ(1599年ペストで没、トマス・ルイス・デ・ビクトリアと同時代人)、詩人のジョン・ミルトン(1674年没)、そしてあのセザール・フランクの命日でもあるとか(1890年没)。最近の例では、米国人画家のノーマン・ロックウェルもそうらしい(1978年)。今日が誕生日の人はたとえばマーガレット・ミッチェル、指揮者の尾高忠明氏、そしてなんと! アラン・ドロンも今日が誕生日らしい(満75歳)。それとおお! カズオ・イシグロもそうなのか。先週の「3か月トピック英会話」は、おあつらえ向きに『日の名残り』から'Stevens, are you all right?' などが取り上げられてましたね。

 朝方はいつものように「バロックの森」、けさはスヴェーリンク特集! …といきたいところだが、いまひとつ個人的に逃せないものが。英国BBC Radio2の毎年この時期恒例のこれ。スヴェーリンクを聴く都合上、前半のみ取り急ぎ聴いてみた。運のいいことに(?)今年は少年組からスタート(最近はそうなのかな?)。たまたまお休みだったので――このために休みをとったのではありません! 念のため――ゆっくり聴けました。

 今年のこのコンペ、なんと25周年(!)だそうでして、歴代受賞者のコメントなんかも紹介されてました。おっと、いきなりウィリアム・ダットンくん! 彼はいま15歳くらいになるのかな(2006年優勝時は11歳だったと思う)? まだヴァイオリンはつづけているみたいだ。アイスクリーム屋さんのほうではなくて、まっすぐ音楽の道に進んでいるみたいですね。とにかく元気そうでよかった。それとおおッ、1999年度のウィナー、デイヴィッド・ウィグラムくんまでコメントを寄せている! たしか彼は2000年のBAC来日時のメンバーだったはず。やっぱり音楽家になっているのかな?? ところでのっけから疑問なんですが…2010年ってどう読むべきなのか?? 'Two-thousand and ten'?? 'Twenty-Ten'??? BBCの英語っていわゆる「標準英語」のはずで、ナレーターは前者の長ったらしいほう、プレゼンターのアレッドはかんたんな(?)後者の読み方をしておりました。

 トップバッターはだいぶ前に読んだ『イギリス大聖堂・歴史の旅』という紀行ものにも登場するリポン大聖堂聖歌隊のトム・ウィロック少年。一部バッハの筆が入っていると思われるシュテルツェル作曲「御身がそばにあるならば BWV.508」、それとアンソニー・ウェイも歌った'Be thou my vision'も。これって寡聞にして知らないが、アンソニーのアルバムの解説によると古アイルランド・ゲール語で書かれた詩らしい(手許に中世初期のケルト修道院文学の分厚いアンソロジーがあるけど、あいにくこの詩はなし。英語版Wikipediaには関連記事があり、それによると6世紀の作だという)。かんじんの歌は…むむ、なるほど(リポン大聖堂のオルガンケース前面には木でできた「手」が突き出している、ということはそのときに書きましたね)! 

 2番手はCGアニメも作ってしまうという多才なジェイコブ・ソーン少年。オックスフォードシャーのSt Helen's Parish Church という教会の聖歌隊員らしい。ホルストの'I vow to thee, my country'とパリーの聖歌(はじめて聴く曲。このコンペの本選では数分以内に歌える短い聖歌と自由曲のセットで競われる)。歌は…なるほど!! 

 さあいい調子になってきたぞ(笑)。3番手はオリヴァー・ヴァレンティーニ少年。エセックスのブレントウッド大聖堂聖歌隊員。「聖歌隊員になってよかったことは?」と訊かれて、「TVに出演したり、パリやフィレンツェに演奏旅行に行けたこと!」。アレッドいわくキミがうらやましい、ぼくなんかバンゴア大聖堂聖歌隊員だったときに行ったのはせいぜいチェスターだった、とかなんとかそんなやりとりが聞こえた(でもフリーの歌い手になったあとのアレッドなんか、世界一周くらいしてんじゃないのか??)。歌ったのは 'Hills of the North Rejoice' という聖歌とメンデルスゾーンの「エリヤ」から。地声と歌声の印象がぜんぜんちがってまして、いい意味で予想を裏切られた感じ。この子かな??? 

 4番手は尊者ベーダと聖カスバート(クスベルト)ゆかりの古刹ダラム大聖堂聖歌隊出身のリアム・ジョーンズ少年。歌ったのはハイドンの「小オルガン・ミサ」から「ベネディクトゥス」とあとなんだかわからない聖歌。リアムくんはちょっと変わった声質かなあ、とは思ったが文句なし! 順位を決めるのは心苦しいが、やはりこの子でしょう!! というのがワタシのいいかげんな耳で聴いたかぎりの予想。で、結果は…Bingo! と、ここでやおら「バロックの森」に切り替え、スヴェーリンクの「わが青春はすでに過ぎ去り」を聴く。知らなかったが、なんとスヴェーリンクはあのダウランドの「あふれよ、わが涙(Lachrimae pavane)」をオルガン独奏用に編曲もしていたんだ!!! …でもいかにも技巧的で、これはむずかしそう…だ(PDF版の楽譜がどっかにあるかも)。それではみなさんお疲れさまでした! Good Luck! そういえばコメントにはもとウィンチェスターカレッジの名トレブルだったハリーくんが出てこなかったような気が…(→BBCの関連記事)。

 …このあとラジオ第2で「チャロ2」を聞いて、つづいてまたFM波に切り替えて(忙しい)「気まクラ」を。今週の「気まクラ DON!」。ええっとこれは…まるでオペラじゃないかと思われるあの大編成の声楽曲の「い…ひ」ではないかな。

posted by Curragh at 23:57| Comment(4) | TrackBack(0) | 音楽関連
この記事へのコメント
恒例行事も、25周年なのですねーー
さっそく録音を聴いているところです。
歴代winnerたちのコメントというのは、この会場に呼んでインタビューしているみたいですね?そうですねーーHarryとかも参加すればよかったのでしょうが、、、大学に入学したばかりで今すごく忙しくしているので、単にスケジュールが合わなかったのでしょうね。。。

今年のGirlのWinnerのElla Taylerさんのビブラートに魅了されています・・
あとでまた全体的にゆっくり聴きたいと思います。


Posted by Keiko at 2010年11月13日 12:03
Keikoさん

ご無沙汰しております。m(_ _)m

> この会場に呼んでインタビューしているみたいですね? 

おそらくあらかじめ収録した音源を流していたのではないかと思われます。

自分も'Choral Evensong'が終わりしだい、また聴いてみたいと思っています…聴きながら眠ってしまいそうですが。
Posted by Curragh at 2010年11月15日 01:15
>おそらくあらかじめ収録した音源を流していたのではないかと

あ・・・そうなのですか・・

winning choristers from former years will be invited to the final to tell their stories of how と書いてあるので、当日会場に招待されてそこで話したのだと思ったのですが。。。

どうでもいいことで何度もすみません。。m(__)m
Posted by keiko at 2010年11月15日 22:05
えッ、そうなんですか(まじめに読んでなかった人)?! 

…耳で聞いた感じでは、なんかあらかじめインタヴューしたものを当日会場で流して…という印象を受けたもので、そう書いてしまいました。全員というわけじゃないでしょうけれども、ダットンくんとか、何人かはセントポールに招かれてたんでしょうね。ご指摘、ありがとうございました。
Posted by Curragh at 2010年11月16日 00:33
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