2010年12月05日

早いもので5年目に

1). 月日が経つのは早いもので、この脱線だらけの拙いブログももう5年目に突入(?)。さいわい大きな事故や怪我もなく、たいした病気にもかからずに過ごせただけでもありがたいと思わないといけないのだろう。

 先日、ひさしぶりにAmazonサイトにてブレンダン関連本を漁っていたら、こんな本に出喰わしました…なんでも「おおむね全長20フィート未満の、驚くべき小型船で成し遂げられた傑出した大航海の数々」を集めた本、ということらしい。この本ですが、9ページの後半から「ゴールウェイの聖人、6世紀の聖職者ブレンダン」の話が出てきました…いちおう『聖ブレンダンの航海』というタイトルも出てくるけれども、引用されているのはおもに『聖ブレンダン伝』から。『ブレンダン伝』の4つの版にはラテン語版『航海』の挿話との混淆が確認されているので、おそらくこの人はそれら「混淆版」か、あるいはオダナヒュー編纂のBrendaniana(初版は1895年発行、現在はLives and Legends of Saint Brendan The Voyagerという書名で復刊されている) かなにかを参照して執筆したのかもしれない。で、しばらく「立ち読み」していたら、つぎのくだりが出てきました。

The best clue to sorting out the whole Brendan legend is the fact that the earliest recorded versions of the story appear at the same time that Viking raiders were attacking the west coast of Ireland.

むむむなるほど、たしかにそうですね! ヴァイキング(ノースメン)のアイルランド来寇がはじまったのが793-5年のあいだだとされています。『ブレンダン伝』の祖型成立が780年かそれ以前、『航海』成立は780-800年ごろと推測されるので、時期的にはほぼぴったし、ということになります(『航海』校訂版編者カール・セルマーによれば原作者は10世紀、現在のロレーヌ地方に避難していたアイルランド人修道士で学者だった人らしいけれども)。アイルランドとくるといま、向こうは巨額の財政赤字の穴埋めで主要銀行を実質国有化したりとたいへんですね…ユーロもどんどん価値が下がっているし…。とはいえかの国の赤字よりこの国の赤字のほうが、GDP比でははるかに多いらしいけれども(算出方法によって異なるみたいだから素人にはなんとも言えませんが)。本つながりでは、この前、地元紙朝刊の一面に『そして、僕はOEDを読んだ』というなんとも刺激的な書名が載ってました。こういう本、惹句を見なくても買いたいほう(笑)。自分が思う「おもしろい本」というのは、こういうたぐいのもの(『アイバンのラーメン』もいろいろ考えさせられることが多くてよかったです!)。ほかにはやはり地元紙日曜版の書評欄に載っていた、『知はいかにして「再発明」されたか』という本もおもしろそうで、図書館に入らないかしらといまから期待してます。

2). ところでこの前の日曜から教会の暦はあたらしくなりまして、はやくも2010年の「待降節(Advent)」になりましたね…日本人なんで、「待降節」というより「師走」、なんかこうせわしくて、気ばかり焦ってしまいます…本家サイトの英語版の更新も遅々として進まず…orz これはひとえに自分の怠慢のせいなんですが。読まなくてはいけない本とかもあいかわらず抱えているし…。

 BBC Radio3のChoral Evensongでは恒例のセントジョンズ カレッジ聖歌隊によるAdvent Carol Service がまだ聴けます(深夜1時過ぎくらいまで)。ページには当日の式次第とキャロル、朗読箇所と朗読者について掲載されているPDFファイルのリンクがあるので、リスニングの勉強に役立つかも。

 …Android端末の「今日は何の日」ウィジェットによると、本日は音楽関連では、バッハも作品を写譜していたというヴァイオリニストで作曲家のヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1758)やシュトックハウゼン(2007)といった人の命日だそうですが、なんといっても今日は「神童」モーツァルトの命日でもある。というわけで、今宵の「N響アワー」はプレヴィンさんの弾く「ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491」を聴きながらボジョレ・ヌーヴォーを飲むとするか(某スーパーで千円くらいで売っていたヴィラージュ・ヌーヴォーは喉ごし軽くていいんですすが、やや酸味のきついアッサンブラージュだと思った。ちなみにその新酒は「ペットボトル」ではありません、念のため。でもおんなじ「ヴィラージュ・ヌーヴォー」でも造り手と畑のちがいでずいぶんと香りと味がちがうもんだ。このへんがボジョレ・ヌーヴォーの奥深いところかな)。

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