2007年06月05日

Westminsterのバッハ

1). ハネケンさんこと羽田健太郎氏が急逝された。享年58。肝細胞ガンだったらしい。先月中旬から体調をくずされ入院していたらしい。あまりに急な悲報で、正直、ことばもない。とにかく若すぎます。

 合唱つながりで言えば、羽田氏は東京少年少女合唱隊OBでもある。たしかに最近、「題名のない音楽会21」を見ても、なんかやつれたというか、顔がひとまわりスマートになってしまって、大丈夫かなとは感じていたが…残念としか言いようがない。

2). 先日も書いたBBC Radio3 のChoral Evensong。番組終了直後の番宣で、「水曜日にウェストミンスター・アビイ聖歌隊によるバッハ」をやるとの告知が。さっそく先週の放送内容をチェックしてみたら、Performance on 3 という、「ベスト・オヴ・クラシック」英国版みたいな番組でオンエアしていたらしい。

 ストリーミング放送を聴いてみたら、この日収録された演奏はBWV.226とBWV.229のモテットふたつと「ルター派のミサ ヘ長調 BWV.233」、散逸した教会カンタータの一部と考えられている断章を復元したかたちで演奏された「ニ長調のシンフォニア BWV.1045」、教会カンタータ「偽りの世よ、われ汝を頼らず BWV.52」と聖霊降臨祭第一主日用教会カンタータ「おお永遠の炎、おお愛の源よ BWV.34」。最後にマレイ・ペライヤのピアノで二曲、オルガンコラールのピアノ編曲版をかけていました。うちひとつは豊かに装飾された定旋律がとても美しく、感動的な「いざ来ませ異邦人の救い主よ BWV.659」。自分もこのオルガンコラールは大好き。

 まったく偶然のことながら、BWV.226は1729年、トマス・カントルに就任してまださほど年月の経っていないバッハが、当時のトマス学校長でライプツィッヒ大学教授でもあったエルネスティの葬儀用として作曲した「葬送モテット」。なのでウェストミンスター・アビイ聖歌隊コリスターたちの清らかな歌声に耳を傾けつつ、ハネケンさんを偲んでいたのでありました。

 モテットといえば、ECMからもヒリヤード・アンサンブル盤が出ましたね。

 'Abbey Choir'とも呼ばれ、親しまれている英王室ゆかりの聖歌隊の音楽監督ジェイムズ・オドネルは2000年にオルガニスト兼少年聖歌隊長に就任、顔写真ではけっこう若い人に見えます。収録された演奏では、聖歌隊員にドイツ語の発音を徹底させたとかインタヴューでこたえてました。

 バッハの教会・世俗カンタータ…についてはあんまり聴かないから口幅ったいことは言えませんが、カンタータBWV.52の出だしのシンフォニアは「ブランデンブルク第1番」第1楽章の転用なので、とっつきやすいと言えばとっつきやすい。聖霊降臨祭用のカンタータBWV.34 のほうは、最後の合唱で盛り上がる部分、まるで天の高みから降り注いでくるかのようなボーイソプラノの力強く、清冽な響きがひじょうに印象的でした。

posted by Curragh at 01:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近のニュースから
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