2011年02月13日

バッハが見たらなんと言うだろうか

 つい先日、以前より予想されていたとおり、ついにIPv4 の中央在庫が枯渇してしまいました。専門的なことはわからないけれど、IPv6 とIPv4 は基本的に互換性がないせいもあってか、いまだに移行が進んでいないらしい。当面のあいだ、われわれ一般ユーザーへの影響はないみたいですが、かつてどこかの首相が、「アイ・ピー・ヴァージョン6」がなんたらと国会でしゃべっていたのを聞いたのは、はや10年以上も前のことになる(?、いったいあれはなんだったのか)。ちなみにIPv6 への円滑な移行を促進するために、ISOCがGoogle などと協同して、今年の6月8日を「世界IPv6デー(World IPv6 Day)」にするとか。ちなみにこちらのサイトの記事末尾に、使用しているネットワーク接続がIPv6対応可能かどうかを判定してくれるページのリンクがありますので気になる向きは試してみるとよいかも(→関連記事)。

 自宅にWeb 接続環境が整った当時は、まだADSL 接続も普及してなくて、ISDN(!)なんかがさかんに宣伝されていたころ。CATV 回線経由でつないでいたのですが、遅いブロードバンドでして、下り通信速度が1Mbps も出ていなかった。RealPlayer で海外のストリーミング動画を再生すればたちまちコマ落ちになったりして。それでも自分にとってはインターネット = 世界へ開かれた窓みたいな感じで十全に楽しんでいたように思う(もっとも、中毒じゃないですけど)。なのでブロードバンドがこれほどまでに普及し、かつiPhone以降の次世代型スマートフォンの登場で文字どおりいつでもどこでもwired な世の中になってしまうとは、想像だにしていなかった(「クラウド」の普及なんかもそう)。旅先で「つぶやいている」人とかもごく当たり前に見かける時代となりました。とはいえAndroid 端末を狙った攻撃も報告されていたりで、インターネットの世界はエジプトの市民革命を導く道具であると同時に、無法地帯でもある。海にたとえれば、海賊もごろごろいるということになる。とにかく「踏み台」にされたりすることがないよう、自衛するしかない(ところで…どさくさに紛れてだれだッ、ツタンカーメンの遺品をくすねた不届きな輩は[怒]!!)。

 いつだったかTime 誌恒例の「今年の人」がYOU、つまりわれわれひとりひとりが「今年の人」なんですという年がありまして、カヴァーストーリーとして取り上げられていたのがあの動画共有サービスのYouTube でした(昨年はいま話題の[?]Facebook 創業者にして億万長者らしい26歳の方でしたね)。'Web 2.0' により、世界中の個人と個人とがより密接に結びつく時代になった…というわけなんですが、そのときYouTube とともに紹介されていたSecond Life のほうは…なんか閑古鳥が鳴いているような気が(苦笑)。以前ここで批判的に書いたことがあるけれども、Twitter のほうがまだましのような気がする。あれやこれやごてごていろんな機能で飾り立てるより、シンプルでお手軽に利用できるサービスのほうがわかりやすいし、ひろく一般受けすると思うから。

 最近ちょっと時間ができたので、ひさしぶりにYouTube サイトをのぞいてみた。バッハの作品名で検索かけると出るわ出るわ、プロ・セミプロ・アマチュア問わず名人芸を披露してくれる投稿者がぞくぞくと。しばらく見ないあいだに新規投稿がずいぶん増えてまして、スマートフォンで見入っているうちにちょっとハマってしまった(熱しやすく、冷めやすい人)。スマートフォンって便利だな! 以前はノートPC の画面で見るしかなかったが、高速なWi-Fi 経由でつなげば家のどこにいたって視聴できるというはやはりいい。とはいえ調子に乗って見ていると、あっという間にバッテリがなくなってしまうけれども(苦笑)。「自動タスクキラー」みたいなアプリもAndroid マーケット経由で導入してはいるけれども、あんまり効果はないみたい。このぶんだといずれはバッテリごと交換になりそう。

 というわけで、個人的に度肝を抜かれた、もしくは気に入った演奏の数々をここにも貼りつけておくことにします。今回はとくに「フーガの技法」にしぼってみました(→作品については拙記事参照)。Contrapunctus 1 から 「4声鏡像フーガ」の同 12 までいっきにどうぞ(最初の「基本主題による4声単純フーガ」では、こんな演奏例もありました)。作曲者のバッハが見たらなんと思うかな? かくも多くの人が世界中から自分の最晩年の作品を演奏した動画を撮影して共有サイトに投稿し、それを家にいながらにして視聴できたり、コメントしたりできるということを目の当たりにしたら…。自作出版にさいし「音楽愛好家の慰めのために」という副題をつけたりしたバッハのこと、これはもう作曲者冥利に尽きるんじゃないでしょうか。


























 …ここで番外編。このオランダ王国の若きオルガニストはそは何者か??! 超難曲「トリオソナタ BWV.529(動画は第1楽章 アレグロ)」をさも楽しそうに、さも軽々と弾きこなしているとは…いやはや世の中、すごい神童がいるもんだ(オランダ語はわからないけれど、1994年生まれらしいから、まだ高校生)。将来、教会オルガニストかコンサートオルガニストになるのかはわかりませんが、この方のお名前は覚えておくことにしよう。ほかにもいろいろ動画が用意されているので、みなさんも視聴してみてください。↓ 



 もうふたつだけおまけ。↓は、「オルガン小曲集」のBWV.611 コラール(降誕節用の一曲)。「上の鍵盤を弾きつつ、下の鍵盤で定旋律を弾く」という離れ業の例。このコラール編曲は「オルガン小曲集」中、唯一アルトに定旋律が置かれたもので、このようにふたつの鍵盤で弾き分けないと、せっかくの定旋律が混濁してよく聴き取れない。つぎの動画は、「世界最年少オルガニスト、ストップの出し入れで音色が変化することを覚えた図(笑)」。







posted by Curragh at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | Web関連
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