2011年07月18日

暑中お見舞い申し上げます

A : 「なでしこジャパン」、ついに優勝したね! 最高にうれしい気分だよ。

B : Congratulations! … と言いたいところだが、もっか台風が気になる … 。

A : あいかわらず発想が「うしろ向き」だな。もっとも気になるといえば気にはなるけれども…。

B : どうでもいいけど、みんなタコに占いさせるのが好きだね。ちなみにこのNYT 記事、'And here came the Japanese, resourceful, skilled, with their coach smiling peacefully − like a wise, reflective mask in a Japanese Noh theater drama − as they broke the huddle to take penalty kicks.' とあるけれど、能面とはちょっと喩えがどうかねぇ。優勝候補筆頭だった国の新聞だから、あるていどひいき目はしかたないけれども。

A : タコ占いだけど、「パウル2世」だの「パウル3世」だのって … ローマ教皇じゃないんだから(苦笑)。

B : いまNHK-FM では恒例の「今日は一日 … 」をやってるよ。「AOR 三昧」だって。AOR って、いったいなんの略語かと思ったよ。とはいえさっきまで大相撲を見てたんだが(笑)。

A : 「なでしこジャパン」も快挙だけれど、魁皇関だってスゴイよね。庶民に勇気を与えてくれるよ。

B : ところで昨夜のこの番組は見た? 

A : いいや。 … 電子書籍かぁ。

B : 見てて思ったんだが、なんか「本を読む」ことまで「みんなと共有」する必要はないんじゃないかと … 読書ってある意味ひとりになれるときじゃない。なんでいちいちネットにつないでせっかくの内的対話を中断してしまうんだろうか。よけいなお世話だよ。

A : 紙の本だと、版元は本屋で売ったら商売としてはいちおうそれでおしまい。あとは読み手の好きなようにどうぞ。もっとも「読者カード」という「交流手段」はあるが。

B : … どうもアタマが古いせいか、最近喧伝されるような「デジタル読書ライフ」というのがよくわかんない。以前読んだ本に、Google のサービスは「半強制的なアーキテクチャ」だと書いているのがあって、なるほどそうかもと思ったけれども、ようするに個人空間であるはずの「本を読む」という行為にまで、ドカドカと商売が割りこんできたって感じ。そうやってFacebook のソーシャル・フィルタリング機能(Like! ボタン)みたいに、裏でせっせと個人情報なり金になりそうな情報を収集してるんだと思うよ。読書までそんな商売ベースに乗せられてしまって、ほんとにいいのかねぇ、と。

A : なるほど。でもちょっと心配しすぎなような気もするけど。

B : それとは関係ないけど、番組冒頭、Kindle 画面にはなんと『ケルズの書』っぽいのが大写しになってたよ。あんなのもダウンロードして読めるんだね! 

A : お? なんか電子書籍にも興味が出てきた? 

B : 前にも言ったが、アナログなものをすべて排除しようとする発想はぜったい、まちがっていると思う。たとえば自分も毎日のように使っている辞書。たしかに電子辞書はすこぶる便利だ。でもうろ覚えの英単語なんか、だいたいこのへんとアタリをつけて探し出せる紙の辞書のほうが手っ取り早かったりする。紙の辞書のほうが、「情報の一覧性」という点でやはりすぐれている。なーんて言いつつ、ついいまさっきもAndroid マーケットからこんな英英辞書アプリまで落としてしまったんだが(笑)。有料版もあるけれど、とりあえずはこれでじゅうぶんかと。

A : ほえっ、Android マーケットにはそんなのも転がってるんだ。

B : ところで昨夜の教育TV 、いまは「Eテレ」って言うのかね、あの呼び名は正直好かんのだけれども、「N響アワー」のあとでこういう番組もやってまして、個人的には桜美林大学の講堂かな、上手側になぜか小型のオルガンがあって、そっちのほうが気になった(笑)。

A : みんなすごいよね。「いいえ、まだまだです」から日本人の謙虚さに思いを寄せるなんて。こういう視点はやっぱり外から来た人の視点ならでは。いつも感じるんだが、みなさん、ほんとにわかりやすい、心に伝わる日本語の使い手だよね。

B : それにひきかえ政府および現首相の発言はなんたる … そういえば、この前買ったこの週刊誌には関川夏央さんの新連載コラムがあるんだけど、いちいち言っていることが正論で、失笑しつつ読んでたよ。

A : 「火星の人生」っていうタイトルもまた振るってるね。

B : ところで … こっちのニュースにもビックリした。

A : ああ、ダ・ヴィンチの幻の絵ね。この前の夕刊にも載ってたけど。

B : いちおう、キリストを描いたものらしいが … こんな描かれ方をされたキリスト像って、はじめてだ。ほかにもこんな肖像、あるんかな? なんでも処刑されたチャールズ1世が持ってたんだって。一時期は英国にあったんだな。

A : 夕刊といえば、この前あんたの好きそうな記事もあったぞ。

B : 最近の室内楽人気と、「新潟りゅーとぴあ」のオルガンの記事だろ。しっかりクリッピングしてある(笑)。室内楽の記事は渡辺和彦さんが寄稿したものだけど、室内楽って一部の玄人向けみたいなお固いイメージがあるから、これはいい傾向だよ。「クラシックファンの好みが、最近少し変化しているのかもしれない」って書いているけど、どうなんだろうね。オルガンのほうは、昨年の「シャルトル国際オルガンコンクール」で優勝した石丸由佳さんのことが書いてあったけれど、中学生のときに新潟市内の中学合同発表会でここのオルガンを弾く機会を得たあと、2003年にホールがはじめたオルガン研修講座の一期生に選ばれた。芸大オルガン科に進学後、いまはドイツで研鑽を積んでいるらしいよ。すばらしいじゃないか。地元出身の若いオルガニストが凱旋公演を開いたって話さ。

A : 「日本では一般に、パイプオルガンといえばお金を払って聴きに行くものだが、欧州では生活に密着した教会で接する存在だ。教会に鍵を借りて、練習させてもらうこともできるという」だって。そうなの? 

B : 鍵を借りてちょっと使わせてもらう、というのはよくあるみたい。日本じゃなかなかおいそれとは触らせてくれないよね。チェンバーオルガンでもいいから、オレにも弾かせてほしい(笑)。

A : 遊びじゃないんだから(笑)。

B : 水戸芸術館の楽器もはやく修復されるといいね。そういえばいつものようにBBC Radio3 の「夕べの祈り」を聴こうとしたら、 'BBC Proms' がオンエアされてて、なんとロイヤル・アルバートホールの大オルガンが鳴り響いてた。バッハのコラール前奏曲 (BWV.721) も演奏されてたけど、あの一歩一歩、踏みしめてゆくような素朴な内声の和音進行は、バッハの真筆じゃないらしい。おかげで「夕べの祈り」はけさの早朝にズレこみ、こっちはほとんど寝ていてあんまり聴取できてないんだが。

A : またあとで聴けば。

B : そういえばTV のアナログ放送停波はこんどの日曜日だね … 数年前のいまごろは、NHK-FM が停波されるんじゃないかってネット上の「NHK-FM」ファンのみなさんは怒り心頭だったよ。自分も心底、ハラが立ったが。

A : そういやそんなことがあったな。

B : 「デジタルコンテンツ」がどうのこうのという有識者会議の思惑はみごとにはずれ、NHK-FM はからくも停波を免れ、3月11日の大地震のときはラジオ第1 とともにその威力を存分に発揮してくれたわけだけど … なんか因縁を感じるな。とにかくNHK-FM がこうして放送をつづけてくれて、なによりだ。

posted by Curragh at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近のニュースから
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