2011年09月18日

iPad の壁は厚かった?? 

 ついこの前、思い出しついでに書いた SHARP のタブレット端末 GALAPAGOS 。なんとこれ、わすが10か月で販売終了、なんて記事が地元紙経済面に出ていたものだからびっくり。その後、「事業じたいをやめるわけじゃない」という趣旨の記者会見を開いたりしてましたが、コンテンツ不足云々 … と言われる以前に、発売当初の「直販」にこだわった売り方にも問題があったような気がする、よけいなお世話ながら ( かつて Google が直販にこだわってけっきょく引っこめた、初代 Nexus One あたりを思い出した。なので、Motorola Mobility というハードウェア会社を買収したはいいけれど、「カタチあるモノの対面販売」の経験のあまりなさそうな典型的な Web ベース・クラウドベースの会社が今後どう展開させるのか、という点も素人ながらやや気になるところではある) 。あと、途中で OS が Android ベースに変更になったりと、このタブレット端末の路線そのもののポリシーもいまいちわからず、けっきょくあまり受け入れられなかったのではないか、という感じもします。当初の「直販」のみから一転、店頭販売も始めたりしたので、じっさいに現物に触ってもみたけれども、新聞・雑誌のたぐいはそこそこ読みやすいとして、「細かい活字のみ」の「じっくり読み ( と個人的に呼んでいる ) 」たぐいの本、文芸ものとかノンフィクションものなんかをあのギラギラと照り返す眩しい液晶画面で読むのはとてもムリだな、というのが偽らざる第一印象。「活字系」なら、まだ SONY の Reader とか Amazon の Kindle 型端末のような、「電子インク」技術を使った電子書籍リーダーのほうがはるかに読みやすいと思う ( 意見には個人差があります ) 。とはいえ Reader も試してはみたが、ページ送りのときのあの「白黒反転」はなんとかならんものだろうか? 電子ペーパー・電子インク技術特有の現象らしいけれども、あれは心理的に抵抗がある。

 ちょっと前のことになるけれども、Google が大英図書館の蔵書 25 万冊をデジタル化するという報道もあった。で、「電子書籍大国」のように言われている米国のように、早急に出版刊行物のデジタル化を進めないと日本は危ない、と危機感を持つ識者の方も少なからずいる。でもたとえばこの前 Amazon で買って、いまいろいろな意味で驚きながらじっくり読んでいるウェンデル・ベリーの著作だって、いやマッキベンの最新刊 Eaarth だって、ふつうに ―― Kindle 版とかあるのかもしれないが ―― ハードカヴァーやペーパーバックで手に入る。思うに、まっさきに電子書籍化されるのは「売れ筋の本」、一部流行作家の作品にかぎられるのではないか。米国でも、スティーヴン・キングとかシドニー・シェルダンとか、売れ筋の流行作家ものが主流じゃないかと。それ以外の本は、どうなんでしょうね。子ども向けの本とかもデジタル化の波は押し寄せているとはいえ、いますぐ「紙の本」がなくなるとは思えないし、電子化の波に乗り遅れることイコール日本文化の危機とも思わない。

 たしかに電子書籍媒体は便利だ。なにせ場所をとらない。床が抜ける心配もない ( 笑 ) 。いつでも、どこでも携帯できる。でも通信状況がよくないとおそらく使いものにならない。電子ペーパーにはいまだ難がある。じっくり読みにはまだまだ向かない。『テルマエ・ロマエ』だったらいいかもしれないが ( 先日、ついに 1 - 3巻をまとめ買いしてしまった。漫画単行本を買うのは『ヒカルの碁』以来かな? ) 。そしてなによりバッテリが問題だ。ようするにあれは本というより、テキストデータを読むための機械だ。読書というより、端末を操作する感覚。でも電子辞書は普及しているし、前にも書いたけれども電子辞書草創期からあれやこれや手を出しては買い換えてきた人でもある。分厚い紙の辞書を何冊も狭い机上に広げられるものではないし、なんといっても電子辞書では複数の辞書を「串刺し検索」できてすこぶる便利。でもあいにく電子書籍およびそのリーダー端末には、そういう「乗り換えたくなる魅力」に乏しいと感じてます。デジタル化、とくると写真好きにはついフィルムカメラとデジカメの二項対立が思い浮かぶけれども、デジカメの場合はいちいちフィルムを装填しなくてもいい、撮影したその場で確認できる、動画も撮れる、そしていまや画質もかつての「写ルンです」なんて比じゃないほどの高精細 ( ただし、大判プリントの仕上がりではやっぱりブローニー判以上のカラーリヴァーサル原版にはかなわないと思う ) 。へたすると高画質な 35mm カラーリヴァーサル並みか、それ以上かもしれない ( 注:機種によります ) 。レンズなんかもすごくて、「コンパクトタイプ」デジカメでさえ 35mm 判換算で 28mm 相当の広角レンズがくっついていたりする。こういう「乗り換えたくなる魅力」にいまいち乏しいのが、電子書籍媒体ではないかという気がするのです。それにいくら版権等の規制関係の問題がクリアされても、しょせんワタシが読みたい本なんていっこうに「紙の本」のままだろうから、あいかわらず本棚の「空きスペースをめぐる闘い」は当分、つづくんだろうなあと思っております。

 … ところで先日、MS から次期 Windows のプレヴュー版がお披露目になったようですが、… なんでまたこんな操作画面に?? Windows Phone 7 とデザインを統一させたり、アプリストアを開設したり、やってることはただたんに Apple の完成させた ( いまはやりの言い方で書けば ) エコシステムのいいとこ取りではないですか。タッチパネル操作に特化したこの GUI は、タブレット端末を意識してのことでしょうが、キーボードつきのふつうのノートブック型にはあまり使い勝手がいいとは思えない ( 慣れの問題かもしれないが ) 。Windows 8 というより、Epigonen 8 という印象です。ブルースクリーン画面にこれも Mac よろしく「顔文字」が表示されるところとかも似ているといえば似ている ―― ただし「横倒し」ですが ( 苦笑 ) 。もっとも Vista のときみたいに、やたら「重く」、ハードウェアに高スペックをユーザーに強要するということはしなくなった分だけ、進歩したのかも ( 苦笑 ) ?? 



 … でも現行 OS Windows 7 搭載機はほしいと思っている。以前はMac OS X への乗り換えとかも考えた時期があったが、めんどくさいのと、ついこの前会長職へ退いたジョブズさんというカリスマ経営者のなかば強引な方針、あるいは「砂漠の一神教」のごときあの独特な企業風土に息苦しさ ( ? ) を感じてもいたので、そろそろ Windows 7 搭載機の型落ち品が安く出まわるころだし、ながーいつきあいだった Windows XP からの乗り換えを検討中。もっともなんだかんだいっても、XP はわりといい OS だったと思ってます。

posted by Curragh at 13:02| Comment(0) | TrackBack(0) | OS/PC関連
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