2011年10月10日

教授、むずかしすぎます ( 苦笑 )

 満を持して(?)第2シーズン開始! というわけで、さっそく坂本教授の「schola 音楽の学校」を見ています。で、教授の出したあのホ短調の「動機 ( モティーフ )」。これにつづけて「古典派」ふうの「第2主題」を作りなさい、というもの。ソナタ形式の作曲演習なんですが … 自分はそんな才能ないので、とりあえずなにかしらつなげたい。そう思っていちおう電子ピアノ仕様のキーボードに向かって出だしの「動機」を弾いたはいいが … やっぱり先がつづかない ( あたりまえ ) 。なんとなく「インヴェンション」もどきのフレーズなんか、ジャズでもないのに半音進行にしたりしたけどあとがつづかず。orz 西洋音楽における「機能和声」も「対位法」もきちんと学んだわけでもなく、昔「楽典」をひととおり読んだだけというほんとにディレッタントなので、第2回の放映を見たとき、「ああ、あんなふうにアタマに浮かんだ音型がすんなり流れるように出てくればいいのに ( 「N響アワー」開始時のあのアニメのように。というかあれってモデルはベートーヴェンなのか?? ) 」なんて不遜にも指くわえながら思ってしまった。なんせ相手は世界を股にかけて活躍される音楽家ですもの、そもそも比較するのがおかしいんですが … それにしてもあれすごくないですか? 生徒の書いた楽譜を見て回りながら、まるでプロ棋士が囲碁の生徒相手にひとりひとり打っていくような感じで、まったく個性のちがう書き方のフレーズを「こうしたらいいんじゃない? 」みたいに助言しつつ弾いてみせたりするのって。ゲストの先生方は代わり映えしないけれども ( 失礼、でも岡田先生の『西洋音楽史 ―「クラシック」の黄昏』のバッハについての私見については、ちょっと? ではありますが)。

 さて古典派ということで、それ以降の交響曲とか協奏曲にひろく取り入れられている作曲技法のひとつ「ソナタ形式」について、演習もまじえて懇切丁寧に説明してますが、ひとこと断っておくとこれはバッハ時代の「ソナタ」とはまるで別物です。バッハ時代のバロックソナタは三つあり、「室内ソナタ ( sonata da camera ) 」と「教会ソナタ ( sonata da chiesa ) 」、そして「トリオソナタ ( trio sanata ) 」がありました。最初のは「急 − 緩 − 急」楽章形式で、舞曲つまりダンス音楽を含むこともありました。たいして「教会ソナタ」は「緩 − 急 − 緩 − 急」の4楽章構成。ともにコレッリが定型化したらしい。最後の「トリオソナタ」は文字どおり 3声ソナタで、絡みあいながら進行する旋律線担当のふたつの楽器( ヴァイオリンとかフルート、リコーダーとか )と通奏低音 ( チェンバロやヴィオールやオルガン ) といった編成の楽曲を指します。でもこれはおおざっぱな分類で、バッハ以前は「ソナタ」と呼ばれていた楽曲がバッハやヘンデルの時代には「パルティータ」という名前で呼ばれたりと、厳密に使い分けられていたわけでもないことも付記しておきます。またとくに舞曲が含まれていた場合ものちに「組曲」とか、「序曲[ とくにフランス古典音楽期 ]」と呼ばれたりして、「交響曲」の元祖シンフォニア ( sinfonia ) は、「 ( オペラ用 ) 序曲」から派生することになる。

 … ところで先週の NHK-FM 「ベスト・オヴ・クラシック」の「古楽週間」、よかったですよ。「フルート協奏曲 ヘ長調 RV. 433 『海の嵐』」などヴィヴァルディの名曲もかかりましたし。その中にはバッハがヴァイマル時代にオルガン独奏用に編曲した「バイオリン協奏曲 ニ長調 RV. 208 『ムガール大帝』」も含まれてまして、楽しかったですね。また「フラウティーノ協奏曲 ハ長調 RV. 443 」というのは初耳だったので、おもしろかった。フラウティーノって、ソプラニーノ・リコーダーのことなんかな ?? 蛇足ながら当時は「横吹き」のフルートはフラウト・トラヴェルソなどの呼称で呼ばれ、「フルート」といえばたいていはブロックフレーテつまりリコーダーのことでした。ちなみにオルランド・ディ・ラッソの「5声のレクイエム」の「トラクトゥス ( tractus ) 」というのは、ひらたく言えば「詠唱」のこと。「聖週間」までの「改悛の季節」のあいだ、または「レクイエム」ではまさかめでたいときに歌う「アレルヤ唱」はあげられないので、その代わりに詠唱するもの。手許の本によると、使用される旋法は第二と第八のみだったらしい。また「NHK 音楽祭 2011」もすばらしかった。水曜の生中継は、巨匠サー・ネヴィル・マリナーのブラームスの「1番」。やはりというか、あの有名な最終楽章、すごかったなあ。もちろんカツァリスのモーツァルト「 23 番」もかろやかで若々しくて、よかった。

 もうひとついま開催中の「Nコン」全国本選について。自慢じゃないけど当方、耳には自信がありまして、印象に残った演奏の学校がたいていの場合、上位入賞したりする。高校の部でもぜんぶ当てたし。だからなに、so what? とくるとなにも返せないが … でもきのうの小学校の部で熱演していた岩手大学教育学部附属小のコーラスもよかったですよ。惜しくも入賞は逃したが … 個人的には印象に残りました。

 … というわけで、本日はなにがあるかといえば … 帰ってきた「プログレ三昧」( 笑 )! デイヴ・シンクレア という方のライヴまで用意されているそうだ !! 本でも読みながら、聴いてみるとしますか ( でもあのホ短調動機のつづきも書きたい … 才能ないからムリですけど ) 。

追記: Dave Sinclair さんについて。いやー、おどろいたのなんの。まさかヘンリー・パーセルの師匠、王室礼拝堂聖歌隊員でもあったあのジョン・ブロウが母方のご先祖さまにいるとは ( → 関連リンク ) !!!! 聴いててよかった?! なんか 300年以上も前に生きていた英国の作曲家がいきなり目の前に出現した ( apparition ?! ) ような感覚を味わっている。「原子心母」なんかものっけからかかっていたけれど、今回も、クラシックやらなにやら絶妙なミックスというか、個性的な楽曲が多いなあ、というのが偽らざる感想。オルガンサウンドを適度に散りばめた作品もけっこうありましたね。

posted by Curragh at 02:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽関連
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