2006年03月26日

Vista発売延期

 個人向けPC用OSとして事実上の市場独占状態にあるマイクロソフト社の次期ヴァージョンWindowsのVistaが、年末のホリデーシーズンに発売するはずが、またまたさらに遅れて年が明けて2007年1月ごろになるらしい。

 とはいえ企業向けのボリュームライセンス版は予定通り11月に出すとも…このへんの線引きがどうもよくわからない…。今回の延期発表のあと、Vistaの開発部門の責任者がひとり更迭されるとの噂も飛んだり…。

 Vistaの開発は当初見込みから遅れに遅れ、発売予定時期がどんどん先延ばしにされてきました。それでも一年以上前からか、Microsoft側は年末にはまにあわせると言いつづけてきただけに、今回のいきなりの延期発表には驚いた、というか、失望さえおぼえました…。米国のPC小売業界では一番の書き入れ時である感謝祭以降のホリデーシーズンに間に合わないことで、売り上げ減を心配する声が早くもあがっているようですが、個人的には次期Windowsがハードウェアの起動プロセスとしてEFI対応を見送ったことが一番の失望でした。

 Mac系PC雑誌をはじめ、気の早い人たちのあいだではなんとかしてIntel MacマシンにWindowsもインストールしてふたつとも起動できないものかという話題でもちきりですが、いまはムリでも次期WindowsはEFI対応になるはずだからVistaだったらうまくいくかも…と甘い期待を抱いていただけになんか肩透かしをくらった感じ。Microsoft側にとってはそんなことされては死活問題なので、自分たちにとって不利な機能に対応させる必要はなしと判断したのでしょう…とはいえいまどきDOSベースのBIOSなんてレガシーなものをいつまで引きずる気なんだろうか(最近の機種はフロッピードライブもないし)…先日開催されたAppleのイヴェントでも、ジョブズ会長が「WindowsはレガシーなOSだ。Macにはレガシーな部分はいっさい必要ない」みたいなことを言っていたが、むべなるかなですね。

 一Windowsユーザーとして思うのは、たしかにソフトウェアや周辺機器の対応はWindowsのほうが有利だけど、その代償があまりにも大きい。セキュリティソフトひとつにとっても某社の×ortonなんかはウィルス定義ファイルの更新費用だけでもバカにならないし、複数台のマシンをもっているユーザーの場合は費用がさらにかさむ。Windows UpdateもMicrosoft側は自動更新を勧めてはいるけれど、個人的にはこれもあまり信用していない。たまに更新パッチじたいにバグがあって、パッチのパッチを配布、なんてこともしばしば。それに自分の使用環境では不要な更新も多く含まれているのでいらないものまでドカドカ入れられるのは困る、ということもあり、いちいち手動で確認しながら導入するので面倒くさい。

 Vistaの現行ベータ版はバグが多くて、しかも現ヴァージョンよりも不安定らしい。開発が難航しているのは、セキュリティ関係でもたついてるとも、大きなバグが発見されたためだとも。いまIE7のベータ版も公開されていますが、はっきり言ってFirefoxの二番煎じ。RSSフィードアイコンまでまったくおんなじ(笑)。ついでに次期Officeの開発まで遅れて、Vistaにつづいて発売延期が決定するというおまけつき。あまりのお粗末ぶりにApple陣営は笑いが止まらないでしょう。ITMSやi-Podが絶好調なApple側は、今年、一気に攻勢をかけてくるのではないでしょうか。

 NYTimesの関連記事によると、それでもMicrosoftの株価にはさほどの影響も見られず、Dellなど大手PCヴェンダーも楽観視しているらしい。ソニーのPS3が春から秋に発売が延期になったので、MicrosoftはXbox360の増産を決めたとか。次期Windowsの発売が来年はじめにずれ込んだので、Xboxにとってはかえってそのほうがよかった、なんて発言をしているアナリストがいましたが、ふつうの人の感覚から言わせれば、そもそもゲーム機とPCは購買層がちがうんじゃないの? と言いたい気もするけれど…。米国では日本以上にPCの家電化というか、リヴィングルーム進出が進んでいるみたいなので(住宅事情が決定的にちがうためでしょう)、ゲーム機を買う客=PCを買う客層なのかな?

 そして、これとはまったく関係ないことながら、こちらの記事を見てまたビックリ。いま、日本でも急速に無線LANが普及してきていますが、通信を暗号化せずに使っている人ってそんなに多いのか、というのが率直な感想。…自分はいまだに有線LANなのでわからないけれど、無線LAN内蔵ルータとかアクセスポイントって初期状態で暗号化が設定されているんじゃないのかな…???

 …記事中、あえて電波を「タダ乗り」させている人の言い分が笑えますが、そんなことしているから悪乗りするクラッカーやスパマーが増え、結果として図らずもそのような手合いの片棒を担ぐことにもなりかねません。ある日突然、当局へ連行…なんてことになりかねませんぞ。自分はMacだから大丈夫、という人を見かけますが、現行のOSXシリーズもWindowsもLinuxも、ベースになっているのはおんなじUnix系統OSなので、そうとも言い切れません。セキュリティについてはお互いに気をつけるにこしたことはありません。

posted by Curragh at 21:39| Comment(0) | TrackBack(0) | OS/PC関連
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