2007年08月27日

デジカメのいいところ不便なところ

 写真と美術館関連ニ題。

1). もうかなり経つけれど、「N響アワー」のあとで、こんな番組を見ました。国内の、一風変わった特徴を売りにしている「元気な」美術館を紹介する、という趣向の番組でした。なかでもとくに印象深かったのが、最初に登場した横須賀美術館。美術館の目の前がなんと海!! 建物じたいの設計思想もすばらしくて、周囲の自然景観とうまくマッチするよう細心の注意を払って建てられている点もひじょうに好感がもてます。潮風対策として建物全体がガラスにすっぽりと覆われているため、自然光が建物内部にさんさんと降り注ぎ、ひじょうに開放的な空間を生み出すことに成功しています。また海に面した窓も船舶の舷窓(ポートホール)のかたちになっていて、この窓越しに沖行く船を眺めるだけでも楽しい。屋上は自由に散策できる庭園になっているし、美術館そのものが一個の芸術作品といっていいくらい、とても絵になります。横須賀に行く機会があったらカメラをもってぜひ立ち寄りたいと思いました。

2). カメラ、といえば、最近ようやく(?)と言うかついにと言うか、Nikonのコンパクトデジカメを買いました。で、庭先にやってくるツマグロヒョウモン蝶とかアサガオとか、主として雑多な記録用途に使っていますが、使っていくうちに、デジカメの使い勝手悪い点もだんだん感じるようになりました。

 デジカメのいいところはなんと言ってもフィルムがいらない。どんどんSDメモリに記録できる。最近ではSDも大容量化が進んでいるから、たとえば1GBくらいの容量のSDメモリでPC画面閲覧用のさほど画質のよくないモードにして撮ると、残り枚数が何千枚なんて途方もない数字が出ます。しかし一見かんたんでお手軽のように見えるデジカメですが、ホールディングが悪いせいなのか、ちょっと光量不足になるとすぐ手ブレ警告が出る。そして動く被写体の場合、ここだ、と思った瞬間にシャッターを切ったつもりでも微妙にタイミングがズレたりする。これがいわゆるデジカメのシャッターラグというやつでしょうか。もっとも一眼レフタイプならばこのへんの使い勝手はよいと思いますが、直感的に撮れるのはむしろ従来のフィルムカメラのほうかも。ただたんに慣れの問題かもしれないが。

 しかし屋外撮影でもっとも不便だと感じるのはやはりあの液晶画面。最近のコンパクトデジカメってなぜかファインダーがない。しかたないから液晶画面で構図を決め、フォーカスしなくてはいけないのですが、これがひじょうにやりずらい。春、松崎に行ったときに花見客の方からコンパクトデジカメを手渡されて撮ってほしいと頼まれたことがありますが、液晶画面で構図を決めて焦点をあわせるということに不慣れなうえに、中天の日光がまともに画面に当たって被写体がさっぱり見えやしない。デジカメもってる人はこんな状態でよく撮れるもんだ、と内心思いながら撮っていた。で、いざそんなデジカメをもって屋外撮影してみると、やっぱり見ずらい。日陰に入ってちゃんと撮れているか確認したり(これは便利だと思うが)。なぜ液晶画面の上縁に「日よけ」のシェードとかついてないのだろうか。4x5の場合、「かぶり布」をかぶって被写体を見ますが、あの暑苦しい布をかぶらなくてもとりあえず構図を決めるために簡易シェードがあります。デジカメの背面液晶画面にもこういう仕掛けがほしいところ。

 先日、写真集「うめめ」で有名な梅佳代さんに取材した番組を見ました。梅佳代さんがふだん使っているのはキヤノンのEOS一眼レフで、フィルムはネガ、撮影後、新宿のビックカメラだったか、行きつけのDPEにフィルムを出して同時プリントしてもらう、という。最近ではデジカメでも撮っているようですが、あの独特な味のある写真は「生々しさ」まで写しこめるフィルムカメラで撮っているからこそ、と思う。梅佳代さんはネガだけど、リヴァーサル(ポジ)フィルムだとコダクロームとフジクロームとではおんなじ被写体を撮ってもまるでちがった発色になっておもしろいし、フジクロームでもVelviaとProviaとではまた発色傾向にちがいがあっておもしろい。そして微妙な色合いの再現という点で、デジカメで撮った画像の発色は現実の色合いと明らかに異なることもある。花なんかとくにそう感じます。こだわるときはやはりカラーリヴァーサルフィルムを使いたい。発色もそうですが、映像の鮮明さという点でもまだまだデジカメの比ではないと思う。それぞれによさがあり、欠点もあるので、撮影場面に応じて適宜使い分けるのがやはりベストかと…長年銀塩ひとすじで撮ってきた者は思うのでした。

 …最後にトピックとは関係ないけれど、週末、清水町内にて頭からすっぽりと巨大なシェイカーをかぶって東海道を旅しているという、「シェーカーマン」なる方に遭遇…このカンカン照りのなか、いきなりこんなけったいな出で立ちの方がワゴン(?)を引っぱりながら歩いていたので、正直とてもびっくりしたというか、いったいこの人は何者?? ということでアタマがいっぱいだったので、応援のことばもかけられなかった。晴天の日も暑くてたいへんだろうけれど、雨の日はさらにきついだろうな…ですのでこの場を借りまして自分もエールを送りたいと思います。ぶじにゴールにたどりつけますように! 

posted by Curragh at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術・写真関連
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