2011年12月25日

「クリスマス・オラトリオ」

 今年のクリスマスシーズンは、夜の街を彩るイルミネーションも心なしか控えめに見えます。冬の節電 … もあるとは思いますが。

 昨晩は遅くまでクリスマスカードならぬメール送信しまくっていて、平行してこの時期恒例の NORAD のサンタ追跡 … ではなくて、BBC Radio4 サイト経由でキングズカレッジ聖歌隊による「9つの朗読とキャロルの祭典」に耳を傾けてました。'Once in royal David's city' 、今年のソリストくんは、声の成熟度が高いというか、変声直前の子かしら、と感じた。「創世記」のアダムとイヴの堕落と楽園追放のくだり、いつもいつも思うんだけれども、あれを頭の先からぬけるような一点の曇りもないボーイソプラノの声で朗読されちゃうと、内容とのすごい落差を感じてしまいますね ( 苦笑 ) 。

 今年は「木枯らしの風吠えたけり」さながら、強い西風が吹き荒れるクリスマスを迎えました … メール書きも一段落して、いまはバッハの「クリスマス・オラトリオ BWV.248」を聴いているところです。

 この作品、1月6日のエピファニーまでの降誕節の礼拝用に書かれた一連のカンタータをひっくるめてこう呼ばれています。なので出だしの合唱曲はもちろん25日のクリスマス礼拝用、第 2 部の出だしの曲は 26日の礼拝用 … と順を追って演奏されるのが本来の姿。でもただ聴いて楽しむぶんにはべつにそんなこと気にしなくてもいい。好きな曲だけ聴いてもよし、全曲いっきに聴くもよし。

 だいぶ前に買った「聖なる歌声 / ボーイソプラノ・バッハ」というアルバムがありまして、これにも「クリスマス・オラトリオ」から 2曲、収録されてます。個人的には元日礼拝用の第 4 部の4 番目の「エコー・アリア」が好き。小学館の『バッハ全集』ではモンテヴェルディ合唱団が歌ってますが、前述のディスクでは往年のウィーン少 ( WSK ) メンバーがソロを歌ってます。なんといってもあの 'Ja - ja!' ―― 'Ja - ja!' という掛け合いのエコーが絶品。こういう作品こそ、ボーイソプラノがふさわしい ( と思う ) 。

 そんな「クリスマス・オラトリオ」、今月の「名曲アルバム」にも登場してますね。さっそく見たんですが、礼拝で演奏中の聖トーマス教会聖歌隊のめんめんも映像に写ってました。ドレスデン聖十字架聖歌隊と比較されることも多いバッハゆかりの聖歌隊、今度こそ生を聴いてみたいものです。

 … そういえば先日、体調を崩して家で寝ながら聴いていた「ミュージックプラザ 年忘れリクエスト・スペシャル」。「ハッピー・クリスマス」、'That's an Irish Lullaby' 、「1 歳から 92 歳の子どもまで … 」という歌詞がとても印象的な「クリスマス・ソング」、そしてニニ・ロッソの「夜空のトランペット」!! 今年は精神的にやや difficult な年だっただけに、なんだかわからんが聴いているうちに泣けてきましたね ( 今年もビリー・ギルマンのクリスマスアルバムはじめ、手許の音源を片っ端から聴いたりした ) 。

 クリスマスシーズンなので、もちろん「サンタが街にやってくる」もかかりました ( Santa Claus は米語の言い方。英国では Father Christmas という。仏語では le Père Noël ) 。'He's making a ... ' は、いつだったかクイズのお題に出しましたね。ま、いまは Web というツールがあるので、調べ物はそれこそあっという間、歩きながらだってできてしまうのでしょうけれども ( 注:「歩きスマホ」はご法度。落下がこわいので、携帯するときはいつもカバンの中に入れている自分 ) 。

 サンタつながりでは、この前なにげなく若い俳優さんのツイートを見てたらこんなこと書いてありました。

 「子供の頃にサンタさんに『ゲームが欲しい! 』という手紙を書いて寝たところ、夜中、おじいちゃんが必死になってお店を探し回り、朝方枕元にそっと置いてく姿を見た時には、涙で視界が眩んだ事を思い出しました」

それでいいんじゃないかな。

 けさ、佐渡さんのこの番組も見ましたが … 考えてみれば今年ほど、「楽聖」ベートーヴェンのこの畢生の大交響曲を数多く聴いた年もなかったような気がする ―― それもただ漫然と、ではなくて、必死に、すがるような思いで。そして聴けば聴くほど奥が深い。3 楽章まで、えんえんと連ねてきた調べをアンチテーゼ - ジンテーゼよろしく、「おお友よ、このような調べではなく もっと心地よい もっと歓喜に満ち溢れる歌を歌おうではないか ! 」Yes ! Man alive !! 

 でもどうでもいいけどなぜクリスマス当日に「ハードロック・ヘビメタ三昧」かなあ … 。

 最後に私的なことで恐縮ながら … 遠くに住む親戚の子たちにすこし早い「お年玉」をその子たちのおじいさん宅に託したら、けさ、当の子どもたちからいきなり電話がかかってきてビックリした。たどたどしい声だったので、てっきりまちがい電話 ? とカンちがいしたり。こういうときにさっと頭の切り替えができなくて、「楽しい冬休み過ごしてね ! 」とかすこしは気のきいたことばでもかけてあげられればよかったのに … と思ったけれども、思いがけない声のプレゼントをいただきました。

 今宵もキングズカレッジの「9 つの朗読と … 」が再放送されるので、興味ある方は本場のクリスマスキャロル・サーヴィスを堪能されるとよいでしょう。たぶん 23 時くらいからはじまると思います ( Desire には「世界時計」ウィジェットというのがあって、いつも「静岡県」と「ケンブリッジ」の現在時刻を表示させて確認に使ってます ) 。それでは、平穏なクリスマスと年の瀬を。

posted by Curragh at 18:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽関連
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