2). 先日の地元紙面にてはじめて知ったのですが、オーストラリアはいま、大旱魃に見舞われ、ワイン用葡萄の生産量が最悪の場合、例年の半分以下にまで落ちこむかも、と言うから驚いた(→関連記事)。
北半球のみならず、南半球も気象異変なのだろうか。ワイン産地として知られる南東部マレー・ダーリング盆地ではなんと全滅かも…というから、事態はきわめて深刻と言うほかない。
オーストラリアワインでは、ここにもちょこっと書いたWolf Blassが手ごろな価格ながらけっこうおいしい…と思っていたので気になって公式サイトをのぞいてみたけれども、旱魃がらみの情報はとくになし。
今夏はイタリアやギリシャのオリーヴ・ワイン産地の大規模な山火事が印象に残っていますが、スペインのリオハ地区とかはどうだったのだろうか。いまさっきそのスペインの白を飲みきった(注:大瓶一本をいっきに飲み干したわけにはあらず)のですが、Segura Viudas という蔵元の'Viña Heredad'という銘柄。行きつけのスーパーではじめて買ったのですが、お値段は1,080円、リンク先ページで5.95ユーロだからほぼ同等の値段ということになりますか(酒税分は無視)。
産地はPenedès地区で、ちょこっと調べてみるとどうもカタルーニャ地方、バルセロナの近くらしい。カタルーニャ→モンセラート→黒マリア(この地方の守護聖母)→カタルーニャ語版『航海』…とついこんなくだらない連想ゲームがはじまってしまう(笑)。色はほとんど透明で、うっかりふつうのコップに入れてあったら子どもが水とまちがえて飲んでしまうんじゃないかと思うほど。でも香りと味はわりとしっかり出ていまして、おもに柑橘系のかぐわしい香りがグラスから立ちのぼり、かなりドライな白でしたがちょっと蜂蜜のような甘みも感じました。
けっこうおいしかったので、調子に乗っておなじ蔵元の赤(テンプラニーリョ種)を買ってみました。こんどの週末あたり開けてみようかな

その前に飲んだのはボルドーのグラーヴ、中瓶。サントリーが輸入しているCalvetのもの。ひさしぶりに飲んだというのもあったけれど、こちらもけっこうおいしかったです。2004年もので熟成が進んでいたせいか、メリハリのはっきりした味ですが、まろやかさも同時に感じました。もうすこし寝かせるとさらにmatureになりそう。
…そういえばChoral Evensong, 先週はMappa Mundiで有名なヘレフォード大聖堂聖歌隊でした。ここのCDもほしいなぁとは思うのだけれど、なかなか見つからない。今週は、ウェストミンスター・アビイ聖歌隊ですな。副オルガニストのRobert Quinneyという人、昨年の'BBC Young Choristers of the Year'でオルガンの伴奏をしていた人ですね。
それにしても、あいつもアンテナ力の凄さには脱帽です!