2006年07月09日

16日間の暗闘(?)

 はや七夕も過ぎ、台風の動きが気になる梅雨末期にさしかかりはじめましたが(ブレンダン関係でお世話になっている和歌山のT先生のほうは大丈夫かな…)なんか先月は、NHK-FM廃止? 問題にはじまり、その問題で終わってしまったような気が…しました。

 柳瀬先生のサイトにくわしく掲載されているので、カブってしまうようなことはここでは喋々しませんが、6月6日、突如落下傘部隊のごとく、いや音楽好きにはまさしくomenのごとく降ってわいたこの騒動、デモ行進でも署名活動でもできることはなんでもやるぞ! みたいに妙に興奮してしまいましたが――幸か不幸か、いやこれでよかったんだな――この一件、たったの16日でいちおうの幕引きとあいなりました。

 で、ここからは反省(自己批判?)の弁です…ふだん署名活動だのデモだのにはまったく縁のない門外漢で、はっきりいって自分の好きなもの以外、とんと疎い世間知らずのくせして、今回の騒動で妙な高揚感さえ味わってしまった。これはまったく自分でも予想だにしなかったこと。はじめて新聞紙面にでかでかと掲載された第一報を目にしたとき、なにッ?! と瞬間湯沸かし器になってしまったけれども、はたして自分とおなじ思いの人がどれだけいるのだろうかと思うと、自信がなかったのです。いまやデジタル全盛時代、i-podの普及で音楽CDさえ近い将来店頭から消えてしまうのではというご時世。いまどきの子どもたちはFMなんて聴かんだろうなぁ、とひとり嘆息していました。たしかに自分もオンデマンド方式のWebラジオも聴いて、かんたんに国境を越えてしまうWebってすごいなーとか思ったりしてはいますが、そもそもWebネットワークは大容量データをみんなが一気にやりとりすればどこかで猛烈な負荷がかかってアクセスしにくくなったり、最悪の場合、接続さえまともにできなくなったりします。ネットで映画、ネットでTV…なんて言っているいまではなおさら。バックボーン回線の帯域にはあんまり余裕はないと考えています。その点FM放送はそんなことないから、いつでもどこでも安心して聴ける。いまこうして記事を書いているあいだも、「ラジオ深夜便・ロマンチックコンサート/クラシックへの誘い」を聴いているし。ITの恩恵はたしかに受けているとは感じるが、それがすべてじゃない。なんでもかんでもデジタル化すればいいとは思わない。デジタルというものは、基本的に「残らない」もの、いつでも削除可能というか、HDDクラッシュのように、何年もの蓄積がほんの一瞬にしてパーになったりする。山田Alternative や悪質なスパイウェアといった脅威もありますし。またデジカメは大容量SDカードとか使えばそれこそバシャバシャ、バカみたいに撮れるけれども、ではほんとうに「残る」写真は撮れているのかというと、案外そうでもない。たいていが「とりあえず撮っておこう」みたいな安易な写真だらけになってしまうのではないでしょうか。デジカメ全盛時代でマミヤなど往年のカメラメーカーがつぎつぎと中判カメラ市場から撤退しているというのに、なぜか6x6判など、ブローニー判とも呼ばれる中判カメラ人気が高まっているというのもうなづける気がする。人間(homo ludens)というのはけっきょく、アナログな道具も欲する動物なんだと思う。筋金入りのオーディオファンは、自分で部品を探すことまでして真空管アンプを組み立てたりしますし。

 …なんて悶々としていたら、うれしいことにNHK-FMを廃止するな!! という声が日増しに強くなってきた…それもWeb2.0の代表格であるWeblogという、デジタル時代の双方向通信ツールによって。自分もこのときはじめて、トラックバック機能の威力を知ったのでした…。ブログというものが従来のWebサイトとは一線を画するものだということを知った瞬間でもありました。

 でも問題はこれで解決したわけではありません…NHKをめぐる問題はそれこそ多岐にわたっているので、視聴者であるわれわれがことの成り行きに無関心でいたら、またどんな痛いしっぺ返しを食らうかわからない。柳瀬先生の上記サイトでも言及されていた、NHK受信料問題なんかもそうですね。ほんとうは視聴者であるわれわれが積極的にかかわらなければならないのに、自分もふくめて大多数が無関心だから、一握りの関係者のみで構成された密室会議の報告書がそのまま提出されたりする。かりに報告書がすんなり国会も通って成立、なんてことになったら、これはもう民主主義国家ではない。

 …というわけで、いままで以上にもっとこのようなことに関心をもたなくては、と反省しきりです…。とにかく今回の騒動で、住んでいる地域も職業も年齢もじつにさまざまな方々(北は北海道の農家の方から、南は九州在住の方まで)のblogを読ませてもらっておおいに勉強になったし、柳瀬先生のサイトではハンナ・アレントという人のことも知ることができ、それなりのlessonにはなったことが収穫といえば収穫だったかな(相互トラックバックしてくださった方、ありがとうございましたm(_ _)m)。
posted by Curragh at 03:53| Comment(0) | TrackBack(0) | NHK-FM
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