不肖ワタシが「初音ミク」という名前をはじめて耳にしたのは初音ミクが登場したばかりのころ、当時在籍していた職場の年下の同僚からだった。はつねみくって聞いて、ナニソレ意味ワカンナイ(μ's の西木野真姫の口癖です)状態だったのだが、この番組で紹介されたような、初音ミクがはじめて「一般の人」にも TV で紹介されたときの「偏見に満ちた塩対応」などもちろんしなかった。この手のトピックを取り上げるたびにおんなじこと書いてきたような気もしないわけでもなくなくはないんですが(黒澤ダイヤの科白のパロディ)、ワタシはこう見えて(すでに五十路[「いそじ」と読む、念のため]を超えたおっさん)、自分より若い世代が心血を注いでいることに対してアタマゴナシに「へっ!」と思ったことなど一度もないのが自慢。むしろ逆。「オラにももっと教えてくれずら♪」と相手がドン引きするほど首を突っ込みたいほう。沼津が舞台の『サンシャイン!!』だってそうだったし。首を突っ込みすぎて、ぞっこんというかどっぷりというか、完全に沼にはまってしまった感はある(微苦笑)。
今谷先生が紹介されたように、コーニッシュ父子はチューダー朝時代にチャペル・ロイヤルと呼ばれる王室専属の少年聖歌隊長や、ウェストミンスター・アビイ聖母礼拝堂付き少年聖歌隊長を務めていた人だと言われてます。だいぶ前にここでも内容を紹介した手許の本をこれまたひさしぶりに開いて確認すると、「カイウス・クワイヤブック」に収録されている「第8旋法によるマニフィカト」は伝「父」コーニッシュの作品のようで、「グロリア」の終結部(アングリカンで歌われる英語のアンセムでは "... As it was in the beginning, and now, and ever shall be." に当たる箇所)は「テノールとバスの二重唱がひとしきり続いて開始され、複雑さを増しつつソプラノへと上行する」、言い換えれば「天界へと上昇して、天の栄光を賛美する」ように作られているとか。
ところがこれ、「事実は小説よりも奇なり」でして、なんとなんとサウスカロライナ州にある「町の名前」、地名だったという前代未聞、驚愕のオチつき。この「真実」を通報したのがいまは亡き SF 翻訳の第一人者、矢野徹先生と、キャンベル本の翻訳者、飛田茂雄先生だった。矢野先生は、この事実を Encyclopedia Americana で突き止めたんだそうです。え、アメリカーナ ?? あらそれだったらいつも行ってる図書館にもあるわってんで、さっそく該当箇所を複写。
NINETY SIX, town, South Carolina, in Greenwood County, seven miles east of Greenwood. Its industries include the manufacture of bricks, lumber, textiles, and cottonseed oil.
The original settlement was made by Capt. John Francis about 1730, and the village which grew up took its name from being 96 miles from Fort Prince George on the Keowee River. During the Revolutionary War the British established a stronghold at nearby Star Fort, which in May and June of 1781 was besieged without success by Gen. Nathanael Greene. After the arrival of British reinforcements, the siege was raised : but on June 29 the British abandoned the fort and retired to the coast.
With the building of the railroad in 1855, the village was moved about two miles away from its original location, now called Site of Old Ninety Six. In 1940, nearby Lake Greenwood, whose shores form Greenwood State Park, was created by the completion of Buzzard Roost Dam on the Sadula River. Pop. 1, 435.
―― from Encyclopedia Americana, ver. 1966, pp. 367−8.
当時、日本初の ISP の IIJ もなにもなかったバブル絶頂期、リゾート法なる天下の悪法のもとゴルフ場が乱立し「地上げ屋」が横行していたそんな時代、この手の調べ物をするにはたとえば都内の大型書店にて「全米自動車地図」とか、そういうのを立ち読みするとか国会図書館に行くとか大使館に訊くしか方法がなかった。足で稼ぐ調べ物はキホンとはいえ、やっぱり家に居ながらにしてすすっと答えが引き出せちゃうネット( と Google や Wikipedia など )は、やはりありがたいかぎり、ではある( 玉石混交なんでもありの無法地帯とはいえ )。
もうじき、2014年のクリスマスがやってきます。BBC Radio3 のオンデマンド放送では、この時期恒例のこちらの特番とか楽しめますし、そしてもちろん、「9つの日課とキャロルの祭典」もあります !! で、さらについでにこんな記事も見つけました。出だしを飾る 'Once in Royal David’s City' のソリストくんって、ホントに本番直前に決まるんですねぇ。
クレオベリー:前もって知らせることはありません。礼拝は BBC ニュース終了後の午後3時2分から始まります。ニュースの2分間、赤ランプが点いているんですが、ある時点を経過すると点滅しはじめて、中継が切り替わることを知らせるという精巧な仕掛けになってます。それで礼拝開始 10秒前だということがわかるんです。そのとき、ひとりの少年隊員を手招きして前へ出るよう促し、そして彼は自分のすべきことを知るのです。